立川 武蔵(著)
学者さんらしい書き方なのかな。
概念や哲学の説明、言葉の定義なども多く俺には難しかった。
歴史を淡々と書いてあるところも多く、言葉も難しいから昔の社会の授業を思い出した。
最澄「諸法実相」現実世界は真実。
しかし仏教が「この世は空である」と教えているのにこの世は実際にあるという。
最澄は悟っていなかったのか?
これが疑う心。
それとも、「この世が空って言われてもよくわからないでしょ。だから現実を見てしっかり生きてね」といった意味を含めたのか。
たぶん後者だと思う。
形に捕らわれない。こだわらない。
仏教の教えを実行したんやと思う。
共通点は、現象世界の尊重。とのこと。
それは最澄の方が尊重した気がする。
仏教が定着していった際、人々が主として仏教の中に求めたものは呪術的な機能であった。
除災、病気治癒、怨霊払いといった現世利益の側面が、まず人々の心を引きつけたといっても過言ではないであろう。
政治と宗教が絡むから宗教がおかしな方向にすすんだんやろう。
三昧(サマーディ)瞑想方法
1、呼吸を整える
2、対象から心を引き離す
3、選んだ対象に心を固定させる(止)
4、その対象に対する洞見(観)
こういう修行や虚空蔵求聞持法などをずっとし続けて悟りを開いたんやろう。
それぞれのテーマ
「般若教」すべてのものは空である。
「阿弥陀教」浄土往生。
「涅槃教」一切衆生は、ことごとく仏性を有す。
仏教の目的p.162
元は同じ宗教でも時代や伝える人によって少しずつ内容が違う。
唐に渡った時の資金については、別の本には書いてない推測が書いてあって面白かった。