あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

お腹が鳴ったら掃除の合図

「お腹が鳴ったら恥ずかしい」
こういう場面をここ数日で2回見て聞いた。
この概念はどこから来たのか?


ネットで探すとその答えと言ってもいいであろうことが書いてあった。

 

なぜお腹が鳴ると恥ずかしいのか?


〈恥ずかしさ〉とは、自己の社会的なイメージの崩壊の危機を知らせる警報サインです。
人間は、集団なしには生きていけない社会的な動物です。
その社会からはみ出さないようにするためにつくられた心のシステムが、〈恥ずかしさ〉なんです。
ひとりでいるときに、お腹が鳴っても恥ずかしくないですよね? 
恥ずかしさは、他者がいて初めて感じるようにできています。
<中略>
お腹が鳴った恥ずかしさは、自分の評価が下がっているので、〈恥〉の成分が高い恥ずかしさだといえます。


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しかし、大昔からこうだったとは考えにくい。


例えば狩猟時代。
静かに獲物を待つ場面でお腹が鳴ったら、獲物に気づかれて逃げられてしまう。
そんな時は恥ずかしさよりも悔しさの方が大きいのではないかと思う。


時代が変わって、現代の静かにしないといけない場面は映画館とかかな。
そんな時にお腹が鳴っても獲物が逃げる訳ではないから、とてもとても小さな出来事になる。
なのに「恥ずかしさ」を感じるのは、”相手がそう思わせる言動をするから”ではないか、つまり「周囲に作られた概念」だと思う。

 

俺がここ数日で2回見た場面も、周りの人がお腹が鳴った人に向かって「恥ずかしい」と言っていた。


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上記のサイトで、


お腹が鳴ったときの恥ずかしさを乗り越える方法はありますか?


という質問と回答があった。


お腹が鳴ると、確かにその瞬間はとても恥ずかしいかもしれませんが、その一瞬をなんとか耐えてください。
その瞬間が過ぎてしまえば、みんな忘れてくれます。

 

これも一つの方法やろう。
でももっといいのは、先の続きのこれではないやろうか。


社会学者のアーヴィング・ゴフマン(Erving Goffman)が打ちだした〈フェイス・ワーク〉という概念によると、人間は集団全体の機能が低下しないように、意識せずとも誰かの失敗をフォローするそうです。


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では、どんなフォローがいいか。
それはこのサイトから

 

お腹がよく鳴るのは健康? 不健康?:おとなのカラダゼミナール:日経Gooday(グッデイ)


「空腹になってお腹が鳴るのは、胃が強く収縮するからです。これは『空腹期収縮』と呼ばれるもので、この収縮が胃で起こると、それを受けて小腸の方でも次々に収縮が起こります。強く収縮することで、中にあるものを絞り出すように先へ先へと運んでいるわけです。そして、このような強い蠕動(ぜんどう)運動の結果、胃や小腸の中が空っぽになる。つまり、グーと鳴るとき、お腹の中では大掃除が行われているのです」(坂井さん)


以前読んだ本ではこのことを【MMC(migrating motor complex)伝播性消化管収縮運動】と書いていた。


「お腹が鳴っているときに食事をすると、空腹期収縮が食後期収縮へとすぐに移行しますから、掃除が中断されることになります。だから、グーッと鳴ったからと言って、すぐには食べない方がいい。せっかくお腹をきれいに掃除してくれているのだから、次の食事までは空腹の状態でいる方が得策です。犬を使った研究では、胃から始まった蠕動運動が小腸の端まで伝わるのに、やはり90分ほどかかることが分かっています。つまり、掃除が一通り完了するには、そのくらいの時間を見ておいた方がいいということです」


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でもこれだと長くて覚えられない。
だから、「お腹が鳴ったということは腸の掃除が始まった合図だよ」


余裕があれば「掃除は今から約90分」も付け加えると、お腹が鳴ってから食事まで時間があったとしても、安心させてあげられる追加フォローになるのではないか。


これからは「お腹が鳴ったら恥ずかしい」ではなく、「腸の掃除が始まって自浄作用が働いている証拠」と、前向きな思考が沸いてくるような考え方をしていこう。