帯津良一
丹田は実在する? 外科医が手術で見つけた「気の世界」とは?
「百病は皆気より生ず。病とは気やむ也。故に養生の道は気を調(ととのう)るにあり」
生まれつき持った先天の気と、飲食などによって得た後天の気が結合したものを真気といいます。
正気、元気ともいうのですが、これが体の中を滞りなくめぐっていることで、全身に力がみなぎり、健康になるというのが中国医学の考え方です。
気の流れの中心になるのが丹田です。
丹田とは道教でいう丹薬(生命を育む秘薬)を栽培する田圃(たんぼ)という意味です。
丹田という何かがある訳ではない。概念の話。
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(この記事はだいぶん前に書いた)
今日はけっこう食べたのにまた体重が減った。
整体で気を使う。
すると気が減る。
気というのは全身をめぐっているけど、丹田(おへその少し下)くらいが重要だと言われている。
つまり、よく気を使うと小腸が疲れる。
小腸は栄養を吸収するところ。
だから小腸の元気がなくなると吸収率が悪くなり、食べても太れない。
そう思ったとき、小さい頃のことを思い出した。
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俺はとても気が小さかった。
映画「遊星からの物体X」を見て怖すぎて気分が悪くなった。
小学生低学年の頃、住んでいたマンションの児童会が開催したお化け屋敷が怖くて泣いた。
小学生高学年の頃、友達と行った祭りのお化け屋敷も怖くて前が見れず、目をつむったまま友達の肩に手を置いて進んだ。
中学生の時、学校行事で泊まりに行った時の肝試しも怖くて先生に懇願して一人だけ不参加にしてもらった。あの時のペアの人に対して申し訳ない気持ちと、情けなさ恥ずかしさを今もたまに思い出す。
気が小さかったから臆病で怖がりだった。
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昔から下腹部が弱かった。
和式便器でう〇こをすると、終わった頃には股関節が固まり毎回立つのに苦労した。
バスケットボールで顧問の先生から「腰を落とせ」と言われてもできなかった。
おそらく、股関節周辺の筋肉(大腰筋や腸骨筋など)が弱かったんやろう。
筋肉で考えても元から弱く、気で考えても元の気が小さい上に、よく気を使うから気疲れが激しく体に影響が出る。
心と体は影響し合う。
対策は筋肉や気の鍛練。
足腰腹筋を鍛えれば丹田を鍛えることになり、気の鍛錬にもなる。
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天邪鬼で人に群れるのが嫌い。
そんな俺はクラスメートはいたけど友達はいなかった。
だから今寂しい人の気持ちがわかる。
寂しさが優しさになった。
自分の体が弱いためにしんどい人の気持ちもわかる。
人を整体するために自分の体がしんどくても乗り越えようとする勇気が出てくる。
優しさから勇気が生まれた。
気が小さい=臆病。しかし鍛えることができる。
寂しさも優しさや勇気に変えることができる。
比べるのは他の人とではなく過去の自分と比べて成長できたか。
又は、未来の自分を考えて成長するために必要なことを今しているか。