生物と無生物のあいだ
福岡 伸一/著
新聞に一言書いていたのを見て著者を知った。
短い文章やったけど「頭が良さそう」という印象を受けた。
それで、書いている本に面白そうなタイトルがあったから借りてみた。
学者さんにしては小説のような読みやすい文章を書いていた。
ただ、それに酔っている感がある、と言ってもいいくらい無駄な話が長い。
「本題はいつ出てくるんや」そう思った時点で面白くないとなった。
どうも俺は形容や比喩が多いとダメみたい。
本の出だし、あまりに情景を表す文章が長く続いた時に閃いたタイトル。
「要件と無駄のあいだ」
この著者が、頭がよくて文章を書くのがうまいことはよくわかった。
DNA解析に生涯をかけた人たちと遺伝子研究の話を、たまに小説のような表現で読みやすくしている本。
中には面白い内容もあった。
なぜ原子はそんなに小さい必要があるのか?
生命の定義とは?
面白い部分もあったから最後まで読んだ。