なぜ心を読みすぎるのか
みきわめと対人関係の心理学
唐沢 かおり
最近毎日のように通ってくれている80代の女性。
彼女は少し前の自分に似ている。
細かいことに気が付き、自分は人の迷惑にならないように努力して生きている。
そしてそれを周りに求めてしまう。
周りが自分の求めるレベルに達していないことにイライラする。
それとネガティブ。
被害妄想と言ってもいいくらいのマイナス思考。
その二つによってストレス過多。
一度人を嫌うととうぶん口も聞きたくなる人。
完璧を求める人やから言葉使いにも細心の注意が必要。
その80代の女性、最近周りの人との接触を極力減らしているとのこと。
「少しでもしゃべるとイライラするから」というのが理由らしい。
しゃべらないことでイライラの元は減ったみたいやけど、違う被害妄想が出てきた。
少し前、近所の2人が並んで歩いている時にすれ違った。
お互い言葉をかけなかったらしいが、相手の一人がニコッと笑ってきた。
それを見た80代の女性は「”あなたには友達いないけど私にはいるのよ”と思いながら笑ったのかね」と言った。
もしかしたら相手の人は「話しかけたら怒るから笑顔で挨拶だけしよう」と思っていたのかも知れないのに。
そんな人に対して「何て言えば心が軽くなるか」そう思ってこの本を選んだ。
しかし面白くなかった。
我慢すれば読めないこともない程度やったから少し頑張った。
でも中々進まない。
気分転換に楽しみに置いておいた、上野千鶴子さんの本を先に読もうと少し読んだ。
そしたら予想以上に面白く勉強になるから、こっちの本は「なぜ面白くないのか」を焦点にパラパラ読みに変えた。
文字が小さい=見えにくい。
自分が整体の店舗を探すとき、一段も段差がないところを探した。
その一段が入店するための小さな壁になると思ったから。
この「文字が小さい」ということは、「面白い本」でなくなる要因の一つだと思う。
わからない単語が多い+言葉が固い=理解しにくい=頭に入ってこない=読み進められない=面白くない。
ページ数が多い=同じようなことが何回も出てくる=時間の無駄。
もっとまとめられるはず。
読んでいる所から後ろにどれだけの「楽しさ」が待っているのか、それとも「苦」が待っているのか。
面白ければ分厚い方が楽しみが増す、けど。
売れる(多くの人に読んでもらう)為には読みやすいことが大切だと思う。
いくら良い事を書いていても読んでもらえなければ意味がない。
読み手への配慮が欠けた本やった。
言うは易く行うは難し。