あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

あいさつ

少し前、防犯のため「マンション内あいさつ禁止」という記事を見た。

「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、マンション内ではあいさつをしないように決めてください」
「あいさつが返ってこないので気分が悪かった。お互いにやめましょう」
それであいさつ禁止が決まったらしい。

なんともなんとも。

小さい頃、自分の小学校に貼ってあった五七五、うろ覚えやけど記憶にある。
「あいさつで こころをかわす ○○っこ」

時代が変わったもんや。



去年の10月上旬から家と店周辺のゴミ拾いを始めた。

店の周りはマンションの清掃員さんが休みであろう日曜日。
家の周りは仕事が休みの木曜日。

忙しかったり忘れてたりしんどかったりで、してない時もあったけどなるべく毎週するようにしてた。


店の周りで起こった良い事。

今までもマンションの管理人さんは定期的に見回っていたんやけど、俺がゴミを拾っている時に挨拶をして以降、皆さんゴミ袋を持って見回りするようになった。

それ以来、清掃員さんが休みやからゴミが多かった日曜日もゴミが減り、他の曜日も以前よりずっとキレイな状態が続いている。

ゴミが落ちていると「自分もいいか」と捨てやすい。
キレイな所には捨てにくい。
いい循環になったんやろう。



家の周りは自治会に参加していないのと、以前は自分がタバコをポイ捨てしていたからその反省の意味も込めて続けていた。
するとちょくちょく知らない人と挨拶するようになった。

ゴミ拾いをしている時、ご年配の人に急に「ありがとう」とお礼を言ってもらった。
なんと返事していいのかわからなかったから「こんばんは」とだけ返した。


少し前、近くの集会所からご年配集団が出てきた。
入り口付近で溜まってたから追い越してからゴミ拾いを続けていると、その集団が追いついてきた。

「ご苦労さんです」
何人かに言ってもらって返事をして少し会話をしていくと名前と家を聞かれた。

すると俺の苗字と○丁目だけで「もしかして・・・」と伯父の名前を言ってきた。
同期らしい。

伯父が神戸に住んでることも知ってた。
オトンが前に自治会の会長だか副会長をしていたのも知っていた。
なんとも世間は狭い。



この時、見城徹藤田晋が書いた本
「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」
を思い出した。

本は読んでないけど、タイトルが妙に気になった本。
確かにその通りだと思った。

だからこそ、きちんとするしか道はない。

心の壁を作っているのは自分やろう。
見知らぬ人にも気軽に挨拶できるように、その辺は関西のおばちゃんを見習おう。

挨拶きっかけで人との交流が生まれる。
あいさつはした方がいいと思う。

しない方がいいのは、知らない人についていくこと。
危険な要因を間違えている。