社会通念:社会一般に通用している常識または見解。法の解釈や裁判調停などにおいて、一つの判断基準として用いられる。
goo国語辞書より
法律にはなってないけど、多くの人が思う「決まり」かな。
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田舎の民家、ドラム缶に家庭ゴミを入れて焼却処分、煙モクモク…法的に問題ない?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190816-00010008-bengocom-life
廃棄物処理法第16条の2で、野焼きを禁止しているんです。ドラム缶で家庭ごみを燃やすことも野焼きに該当します。
ということで違法。
そして、
問題にならないのは、苦情を言う人がいないから
とのこと。
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この記事を見て思い出したのが、以前現場監督として募集があった会社の仕事。
「現場監督」という募集やったけど、実際はチラシ配り、解体作業、足場組み、マンションの清掃や電球替えなど、要は雑用係。
そうそう思い出した。
両手の中指を同時に骨折したのは、ここで足場を解体していた時やった。
あの時は両手が使いにくくて難儀した。
この会社で解体した現場のゴミのほとんどを、自社が持っている山に持っていってそこで燃やしてた。
燃やす時すごい煙は出るけど、工事現場と同じ囲いをしているから中で何をしているかはわかりにくい。
人気が少ない山ということで苦情が出なかったんやろう。
俺も知識がなく、何回かそれに立ち合ったけど「こんなことしていいんかいな」くらいにしか思ってなかった。
家の廃材だけでなく、家の中の物も一切合切燃やすもんやから混ざっていたんやろう。
ある時、「ボンッ!」というすごい音と共にスプレー缶が自分たちの方に向かって飛んできた。
自分たちより2mほど高い所を飛んで行ったけど、方向は完全に自分の真上。
スピードもすごかったから気づいたら自分を過ぎていた。
人に当たらなかったのは運がよかった。
しかし、こんなことをしてたらいつかは危ない。
現場の無い日はほとんどがチラシ配りで、それもイヤやったからここは3か月くらいで辞めた。
何も考えずにそのまま働いていたら、最悪「実行犯」として犯罪者になっていた可能性もあった。
「知らない」ということは怖い。
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「サンキューハザード」非常時ランプいつから感謝のサインに? 本来の意図と違う行為は違反になるのか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190817-00167530-kurumans-bus_all
埼玉県警は次のように説明しています。
「厳密にはハザードランプは、挨拶をするものではありません。道路交通法でもそのように定められていないので、使用用途によっては違反行為になる可能性があります」
しかし、「渋滞最後尾ハザード」に関して、最近では静岡県警高速隊やNEXCO西日本が推奨する動きがあります。
面白かったのは、
「ありがとうランプ」という商品も販売されています。
この商品を販売した経緯について、販売元の(有)プリントアートは、「サンキューハザードは誤解を招く恐れがあるほか、ハザードランプで挨拶をしなくても違法ではないのに、『挨拶がない』と、トラブルになることの危険性があるため商品化をした」
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知っているかどうかに関わらず、法を犯せば犯罪者。
しかし専門家でもない限り、全ての法律を覚えている人は少ないと思う。
その時に基準になるのが「社会通念」という名のマナーやろう。
会社の土地とは言え、「こんなに大量に物を燃やしていいのか?」と疑えば「やめた方がいい」やろうし、
「相手への感謝の気持ち」と思ってした「サンキューハザード」なら、いくら違反になる可能性があるとは言え、警察も目くじら立てることはないやろう。
ワレヨシの行動はだいたい社会通念から外れるものと思って間違いないのでは。
大切なのは思いやりや譲り合いや感謝の心。