あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

名前

少し前、30年以上久しぶりの人に再開した。


同じマンションに住んでいた年下の女の子で、その子のお母さんと話している所に遭遇した。
その家族とは少し縁があるみたい。
同じマンション。
父親同士が同じ会社。
自分の姉とあちらのお兄さんが同じ年。
自分の姉と年下の女の子が同じ名前で漢字も同じ。
団塊の世代あるあるなのかも知れない。


そんなこともあってか、母親同士はたまに話をしていたみたい。
自分はその家族とほとんど会話はなく、その女の子とも挨拶程度やったと思う。


再開したときその子は俺のことを名前で〇〇ちゃんと呼び、俺はその子のことをちぃ〇っちゃんと呼んだ。
あちらのお母さんが自分の姉を〇っちゃんと呼んでいたから、自分はその女の子を小さい〇っちゃんで、ちぃ〇っちゃんと呼んでいた。
お母さんがいなければ気づかないくらい大きくなっていたけど、昔の呼び方で呼びあっただけで懐かしくなった。


自分たちの話を聞いていたお母さんは「あんた達の会話は面白いわ」と笑った。
「なんせ30年以上ぶりやもんねぇ」と俺が言うとまた笑ってた。


別れ際「〇〇ちゃんに会ったって(同級生のご主人に)言っとくわ」と言っていた。
同級生は俺のことを苗字のあだ名で呼んでいた。
二人ともが俺のフルネームを覚えてなかったら、苗字のあだ名と名前のあだ名で呼び合うことになるけど通じるんやろうか?などといらない心配をした。


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12/12 読売新聞 時代の証言者
囲碁と生きる 趙 治勲(ちょう・ちくん)
僧のすすめ 名前変え


1歳か2歳か、とにかくまだ小さかった頃、屋外で姉がボクをあやしているときに通りかかった若いお坊さんが
「名前を変えた方がいい」と言ったそうなのです。
「豊衍はよくない。名前を変えたらこの子は出世する」と。
それで「治勲」という名前になったのです。


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名は体を表すという言葉や姓名判断があるくらいやから、名前は大切なんやろう。


確かに、キラキラネームを付けられたり、やたらめったら画数の多い漢字を使われていたら自分の名前を書く度にイヤな思いをしていたかも知れない。
そうなると名前がきっかけでネガティブな人間が出来上がってもおかしくない。


小学生の頃、学校の宿題で「自分の名前の由来を聞いてくること」というのがあった。
帰ってオカンに聞くと俺の名前は姉が決めたらしい。
俺が生まれたころやっていたテレビアニメの主人公の名前を聞いて「これがいい」と言ったそうな。
漢字はオトンが決めたらしい。
自分の名前は好きでもないけど嫌いでもない。
気に入っている訳ではないけど姓名判断で変えた方がいいと言われても変えたくない。
ということは気に入ってるのか。変化を嫌っているだけか愛着か。