あっ草花

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まとも

12/9 読売新聞
コロナ最前線 退職次々


この題名を見た瞬間はアメリカの逃げた医師を思い出した。
「日本でもそんなことが起きているのか?」そう思って記事を読むと違った。


極度の緊張の中、待合室では患者から「コロナがうつるから近づくな」と心ない言葉をぶつけられ、落ち込むことも度々あった。
<中略>
女性は「十分な待遇もなく、自分や家族の命を危険にさらしてまで勤務はできなかった」と語る。


これを読んで、辞めた理由に納得してこれはまともな考え方やなと思った。


コロナ患者を受け入れる病院では職員の退職が相次ぐ。
<中略>
市民病院では11月末までに医師10人、看護師・看護助手22人が退職した。
<中略>
「本来の専門分野の患者を診られないのがつらい」
「負担が重すぎる」などと退職する人が後を絶たないという。

 

これはさっきの人とちょっと違うと感じた。
同じ病院からこんなに多くの人が辞めるのはコロナだけが理由じゃない。
それ以前からうっぷんが溜まっていて最後のきっかけがコロナになっただけやろう。
でも二人の言葉からは「なんとかしよう」という気持ちが見えない。
「困っている人を助ける」とか「しんどい人を助ける」という気持ちがあればこういう言葉は出ないのではないか。
ただ頑張った結果、限界を迎えたというのはわかる。


アメリカの早々に逃げた医師は何もする前に逃げた。
今回の記事で見た人たちは頑張った結果限界を迎えた。だからまともだと思う。
そして今も最前線で働き続けている人はすごいと思う。


・・・・・・・


感染リスクがあるのを承知で頑張ってくれている人に対して心ない言葉を吐く人。
人を助ける仕事に就きながら、お金と作業内容を天秤にかける人。
アクセルを踏むのにお金を払い、ブレーキは自分で踏んでねと責任を擦り付け、ブレーキ踏まないならまたお金を払ってサイドブレーキを引きますので、と訳のわからない政策を出す政府。


日本の未来を憂いながら亡くなられた岡潔さんが今の日本を見たらなんというやろう。


基礎が曲がれば土台も曲がる。
土台が曲がれば柱も歪む。
基礎部分である教育がおかしいと指摘していた岡潔さんはその上に建つ家そのものの歪みを予見していた。


スピリチュアル系のサイトで、おかしな人が増えたのだからおかしな人たちが選んだおかしな人が政をすることになる、というようなことを書いていた。


古い建物は耐震制度の問題もあるから建て直しは基礎からした方がいい。
建て直すには初めに解体する必要がある。
これが人間社会で起こらないように願うばかり。