あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

閉店

閉店することを決めた。


お客さんが減ったことを師匠に相談すると「国から補助金でるやろ」と言われたけど、「借りても返すのが大変。出張と何かアルバイトをしようと思っています」というと「出張がいいよ」と言ってくれた。
それと「自宅でも」とも言われた。


「自宅にはお客さんは来ない」と思っていた。
だから前に一度頭に浮かんだことはあったけど師匠には相談しなかった。
そこを見透かされて「できないことに挑戦するんです」と言われた。


だからこれからはバイトと自宅と出張。


・・・・・・・


これを決めてから不思議なことがいくつかあった。


1、急にスマホがおかしくなった。
急に電源を立ち上げた時の画面になり、消えてはまた立ち上げの画面を繰り返すようになった。
完全シャットアウトをしたり、シムを抜いたり色々したけど変わらず。
電源を入れっぱなしにして置いておいたら直った。


2、閉店を決めたのは昨日の午後。
するとその夜、久しぶりに親友からコロナを心配する連絡が来た。
「お店は大丈夫か?」
数か月ぶりに連絡してきたのが閉店することに決めた日とは、やはり彼とは縁が深いんやろう。


3、ここ数年、ずっと「お店をどうしよう?」と考えても何も案が出てこなかったのが、自宅と出張ですると決めてからメモするのが大変なくらいやることを思いつく。


去年は、風が強いからのぼりを出さないようにしたり、立て看板の向きも変えて目立たなくなったりと「することがアピールと反対やなぁ」と思いながらも、そうしないと気が済まないことが続いた。


思えばガソリンスタンドのカードをやめることも、閉店することを決めた今となっては丁度よかった。
お店に来ないのであれば、あそこのガソリンスタンドに行くことはほぼ無い。
7月末に閉店するとしたら残りの分も使いきれる。
他の毎月の固定費が増えることをイヤに反発していたのも、これを予見していたからと思うと納得できる。


パソコンだけは買わなくてもよかったけど、使い勝手はよくなったし、家のを売ればいいからよしとしよう。
何事も考え方次第。


・・・・・・・


閉店することを決めたら気持ちが軽くなった。
次は順番を決めよう、と思いブログに書きだすことにした。


まずは不動産屋さん。
今日か、明日にも伝えて本当に7月下旬で出れるか。最後には何が必要かの確認。


それが確定したら、「閉店すること」「最終日」「次の住所・電話番号」を載せた、ハガキサイズのチラシを用意する。
名刺も用意しないと。


ハガキサイズのチラシが完成したら店頭に「閉店すること」「最終日」の張り紙をする。
それを見て来てくれた人や今も来てくれている常連さんにそのチラシを渡す。
来てくれなさそうな人にハガキを郵送する。できるだけ早めに。


その他、電気、水道、電話など、途中解約すると1ヶ月分払わないといけないのか?
もしそうなら期限を確認して、それらも込みでお店の最終日を決める。


お店の最終日を決めて、出て行かないといけない日も確認して、片付けに何日使えるか。
ソファは家に持って帰っても置くところがないし、もう使わないからここで捨てよう。
そのタイミングと引き取りに来てくれる業者も探さないと。


家の車で運べなさそうなのもいくつかある。
鏡、(折りたためるけど)ベッド、目隠しパネル。
これらは軽トラ借りるか、友達の大きい車借りるか。


自宅と出張でするとなると、午前はバイトをしようと思っている。
でも4~5月のお客さん状況によってはそれを早めることになるかも、まぁこれはその内でいいか。

他にも決めないといけないことや確認、準備が多い。


一番の難関は自宅の模様替え。


師匠から「白を基調に生活感のないように」と言われている。
これが俺には一番難しい。


人に頼るにもそういうことが得意な人を知らない。
こういう時に人脈って大切と思う。
いざとなったらFacebookで募集してみよう。


・・・・・・・


方向性が決まったら一気にすべきことが見えてきた。

おおよその全体を把握したから、細かい所をつめようとまずすべき「不動産屋さんに報告するシュミレーション」をしてみた。


もしかしたら「しばらくの間、家賃を免除」なんて話が出てくるかも知れない。
もしそうならどうするか?


それを自分の胸に聞いてみた。
すると、「お店を続ける」のは「ウッ」と重くなり、「自宅と出張で頑張る」のは「パーッ」と軽くなった。


この感覚を信じて最終決定とした。