諦念(ていねん)
1 道理をさとる心。真理を諦観する心。
2 あきらめの気持ち。
goo辞書より
前向きに諦める。
今の時代を健康に生きるために必要な思考方法だと思う。
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春の甲子園が無観客試合を検討するというニュースが流れた。
「寂しい」という感想以上によく聞いたのが「しょうがない」
応援に行きたい。
でも新型肺炎がこれ以上広がるのを予防するためにはしょうがない。
これは自分の気持ちより、多くの人のことを考慮した結果、前向きに諦める境地に達した言葉だと思う。
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これとは逆のことをしてしまったのが、東京事変。
2月29日、東京国際フォーラムでライブツアーを決行した。
ちょっと話は逸れるが初めに見たネット記事では人数が、
ほぼ満員で約1万人
とあった。
でも別の記事では
5000人
とあった。
どっちが正しいのか、座席数を見てみた。
東京国際フォーラム ホールAの最大座席数 5012席
次にライブ情報を見ると2/29(土)と3/1(日)の2日間開催されたみたい。
だから合計1万人ということみたい。
この東京事変のライブは、2月15日大阪市内で行われたライブで100人中3人(その後増えた)が感染したというニュースの後だった。
ニュースの後で世間が騒いでいるのに決行したから炎上した。
椎名林檎はそんなことをするような人に思えなかったから、理由が気になり探したらあった。
そこには、
林檎本人も止めることができなかった!?
とあった。
なるほど自分の利益ではなく、周りの状況を考えたら止められなかったということか。
しかしこれは「みんなの安全」よりも「利益」を優先したと多くの人に判断されて批判が集まった。
利害関係者よりももっと多くの範囲の人を考慮していれば行動は変わったはず。
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その炎上があったからやろう、3/4に記事が出た。
3月の5公演を中止
・前回のライブを決行した理由も記事で出た。
・3月のライブ中止も発表した。
これで潮目が変わっておそらく炎上は収束するやろう。
俺が「椎名林檎はそんなことをするような人に思えなかった」のも、これで収束すると思えたのも彼女の生きざま、つまり日頃の行いの結果。
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先日のスーパーチューズデーにトランプ大統領が2016年の選挙の時に使った「Make America great again」が紹介されていた。
意味は「アメリカ合衆国を再び偉大な国に」
「自分さえよければ」という考え方をすると、必ず他者と軋轢や対立、ストレスが生まれる。
だから目指すは中道、調和、和合。
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もし、甲子園の無観客が決定しその決定に納得できない人がいたら、その人はたぶん他の人より怒りや悲しみの度合いが大きいやろう。
もし、ライブ決行の理由が個人の利益のためだけやったらもっと批判は集まって長く続いたやろう。
ストレス状態が長く続くと自分を痛めることになる。
対策は諦念、前向きに諦めること。
そして前向きに諦めるためには、相手の都合を考えるといいのかも知れない。
それは「自分の考えを全て押し殺す」のとは違う。
視野を広げ、他者を知り、自分との折り合い点を考え、調節する。
ワレヨシでいるとストレスが自分に返ってくる。
この経験はいつもしてるけど、つい先日またした。
頭でわかっても実情がついてこない。
大切なのは自分と和合し、他者とも和合する。
そこに重点を置く人は「何をすべきか」が浮かんでくるやろう。