あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

吉本

お笑いと言えば吉本。吉本と言えばお笑い。
そんな吉本の騒動が収まらない。
「収まったら」と思っていたけど、もういいやと思いまとめることにした。

発端はカラテカの入江が持ってきた直営業。
営業の相手が反社会的勢力だったことが判明して闇営業問題となった。

これが長引いた原因が、雨上がり決死隊の宮迫がついたウソ。
このウソに吉本興業は振り回されることになった。

そしてここまで泥沼化したのは、吉本興業の岡本社長のパワハラ発言。
宮迫とロンドンブーツ1号2号の亮が「お金を貰っていなかったとウソをついたことを会見で謝りたい」と言ったのに、会見をさせないように圧力をかけた。

宮迫と亮は、会社を辞める決意をして個人で会見を開き、謝罪と吉本の内部を暴露した。
その会見の後、吉本興業の岡本社長が会見を行った。

しかし、保身のためのような発言が続き会社の体質に問題があることが余計に際立った。
それらを見た極楽とんぼの加藤が「社長と会長が辞めないなら自分が辞める」と宣言した。

会見と加藤の発言を受けて、吉本の芸人が次々と吉本内部の暴露を始めた。
それらを受けて吉本の先輩芸人達が事態の終息に向けて動き始めた。



相手が反社会勢力というのを知っていたのかどうかは別にしても元凶はカラテカの入江。
たぶん知っていて周りにウソをついたんだと思う。
だから、入江の「契約解消」という処分だけは変更がないんだと思う。

だから始めの内は参加した芸人達も吉本興業も被害者だった。
その後、宮迫が「お金をもらっていない」とウソをついたことによって吉本興業は更なる被害をこうむった。

しかし、それぞれの会見で明暗が分かれた。
宮迫と亮2人の捨て身の謝罪会見に対して、自分と会社を保身する社長の会見。
内容の違いによって反応の違いが出た。

宮迫と亮は世間から「反省している」という目で見られ、社長には「不信感」を抱く結果となった。
その後、その流れに乗った芸人達による暴露によって吉本興業は被害者から加害者へと変わった。

これが、反社会的勢力との直営業が問題だったのが、吉本の体制批判に変わった経緯。
吉本の社員も給料が安いみたいで、まだ炎が消えない可能性はある。



初めの問題は、
1、反社会的勢力との繋がり
2、ウソ
3、パワハラ発言

これらきっかけで発展してきた今の吉本芸人の姿勢を4つに分けて見た。

4、会社に不満や愚痴を言った人。
5、それも含めた今の状態を解決しようと動いている人。
6、「お笑い」のことだけに専念している人。
7、発言していない、自分の意思を表明していない、静観している人。



1、反社会的勢力との繋がり

問題の後、宮迫と亮が寄付をしたけど、寄付先の公益社団法人が「団体の理念にそぐわない」という理由で寄付金の受領を辞退した。

少し前、国境なき医師団も中立の立場を守るため寄付先を厳選しているとラジオで聞いた。
紛争地域で狙われないため、国からはもらわずほぼ個人からの寄付とのこと。

今の時代はそれくらい「お金が貰えたらいい」という考え方ではダメだということ。



2、ウソ

ウソはダメ。いつかバレる。特に今の時代はすぐバレる。

「かんぽ生命の不正契約問題」も今の時代だから発覚したのかも知れない。
これがもし携帯もスマホもない時代なら被害者は泣き寝入りだったかも。

バレた時、心の底から謝るか、保身の為に謝るか、聞いてる人はわかる。
保身のためにウソやごまかしがあると、後が余計に悪くなる。



3、パワハラ発言

これも時代にそぐわない。
今は力で解決できない時代。
しようとすればしっぺ返しが来る時代。



4、会社に不満や愚痴を言った人。

会社の方針に背いたらダメやと思う。

俺はイヤなら辞めてきた。
そんな俺から言わせたら「残っているなら文句は言ったらダメ」やと思う。
しかも、社外の人に暴露なんて。

今回、便乗して文句だけ言った人の株は下がる。

イヤなら辞めるか、方針を変えれるくらい偉くなればいい。

・自分の進路を、腹を決めて発言するか、人に追随するか。
・発言できる立場(過去の努力や周りとの関係)かどうか。
・客観的に物を言うか、自分の事だけ言うか。

それぞれ、前者なら道が開け、後者なら道が険しくなる。



5、それも含めた今の状態を解決しようと動いている人。

会社に恩義を感じている人の行動。
感謝の心のある人だということが伝わってくる。
自分以外のために行動する人。

こういう人の株は上がる。



6、「お笑い」のことだけに専念している人。

これも一つの道やろう。

今の所一番面白かったのは、池乃めだか
吉本に言いたい事は「背が高くなる薬を開発してくれという事ぐらい」

自分の立場を理解し、自分にできることに専念する。

この状況を笑いに変える。
すごいとしか言いようがない。



7、発言していない、自分の意思を表明していない、静観している人。

これもまた一つの道。

言える立場にないから言わない。
言いたいことがないから言えない。
言ったら損するから言わない。

どれを選ぶかは自分次第。



まとめ。

これだけ大きく炎上しているのは、それだけ燃える要素が元々あったということ。
そこに火種が加わったから燃え始めて、他の要素に燃え移った。

つまり、愚痴が渦巻いている環境は、小さな火種で大炎上する可能性があるということを教えてくれている。

明日は我が身。
人の振り見て我が振り直せ。


必要なのは時代の流れに乗った、周りとの関係も考慮した、自分軸の確立。
それがない人は振り回されるやろう。

今回の騒動で「人が言ったから自分も告発します」とか「あの人が辞めるなら自分も辞める」と言った人はまだ軸が他人にある。

#MeToo(ミートゥー)にあるように、追随するのも今の時代。
それがうねりとなって周りを動かすのも事実。
「お世話になった人についていく」というのが自分の信念なら、追随して辞めるのもまた自分軸なのかも。

腹が座っているかどうか。
何の為に働くのか。
自分はどう生きるのか。

今は、嫌でもそういうことを考えさせられる時代。