あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

加害者は覚えていない

昨日久しぶりにT君からラインが来た。
少し前にした電話で腹立ったから「彼とはもう話さない」と思っていたけど、連絡が来ると「しょうがないな」とも思う。


でももう甘い顔はしない。

「以前の電話で腹立ったからとうぶん連絡してこないで」
俺がそう書いたら「ゴメン。何を言ったか覚えてないけど気に障ったんやな」みたいな返事が来た。

 

とりあえず謝ってくれたから少し気は落ち着いた。
でも原因がわかってないなら、同じことを繰り返す確率は高い。

 

「原因は何か?」それを考えて、見つけて、それに対して謝罪する。
それを反省というんやろう。

 

・・・・・・・


原因はT君が言った言葉。
「友達無くすぞ」と「お前はほんまに世話したわ」


今年のいつやったか忘れたけど数か月前に彼から電話があった。
彼は他愛もないことでちょくちょく電話をくれる。
俺の事を気にしてくれているんやろうといつも思っていた。

 

今回も大した用事ではない。
いつもどおりと思っていたら、

「H君(共通の友達)はT君に電話してくる。だからお前はせめてH君に電話しろ。そうしないと友達無くすぞ」と言ってきた。


俺の中では、たまーにしか会わなくても「おー久しぶり」と言い合えるのが友達。
ちょくちょく電話したくなる人のことも友達と言うんやろう。

 

でも俺の中に「友達だから定期的に連絡しないといけない」という定義はない。
それを押し付けられたことになった。

 

俺は「そっちが電話してきたのになんでそんなこと言われなアカンねん」と思っていたら、その後もう一回同じことを言われた。
だからイラっときて「もうT君とはあまり連絡取りたくない」と思って、そういう会話に持っていった。

電話の切り際、俺が「お世話になりました」というと、T君は「おーほんまにお前は世話してやったわ」と言った。

 

・・・・・・・

 

T君とH君は専門学校の時からの友達。


卒業してからも年に1回くらいは集まって女の子のいる店に飲みに行ってた。

ここ数年、俺の収入がいまいちなのと、そういうお店に行ってもあまり面白くなくなってきたのもあって断ったことがあった。

 

するとT君が「おごってくれる」と言ってきた。
「それも悪いし、行っても面白くないし」と何回も断ったけどしつこく誘ってくれるから行った。
たぶんその時は数万円おごってくれたと思う。

 

「お世話してやった」というのはこの時のお金やちょくちょく連絡をくれることやろう。
でもどちらも俺は望んでいない。

 

彼が善意でしてくれていたこと。
それを「お世話してやった」

 

・・・・・・・

 

以前、お店に「昼ご飯を食べに行こう」と来てくれたこともあった。
食べながら「お前の意見が聞きたいねん」と言ってT君が考えている新しい仕事をどう思うか聞いてきた。

 

俺は「俺が何を言ってもする時はするんやから好きにしたらいい」と言ったけど頼まれたから応えた。
すると門前払いとでも言わんばかりの否定が返って来た。

 

「だから言ったやん」と言うと「人に相談したらだいたい否定的な意見が返ってくる。それを乗り越える案を出せたら自分の中でGOが出せる」とのこと。


一理あるがわざわざ人の話を論破するために相談するなんて、された方の気持ちになってみろ。

 

T君は前から「上から目線で偉そう」な面があった。
彼と待ち合わせをしてイライラしなかったことがないくらい、彼には言いたいことが積もっていた。

 

そこへきて前回の電話での「友達無くすぞ」と「お前はほんまに世話したわ」
これが最後の引き金となってもうええわと思った。

 

・・・・・・・


T君は専門学校の時の友達6人の中では一番早く結婚し、その中で唯一の離婚経験者。
ちなみに結婚できてないのは俺だけ。

 

離婚した直後俺の家に来て話を聞いた。
仕事から帰ったら荷物も子供もいなくなってて、それ以来連絡も取れず、取れた時には離婚の話が進行していたと言っていた。

 

急に出て行ったからちゃんと話をしたかったけど、一方的に離婚の話だけされて唯一言われたのが確か「読んだ新聞をそのまま机の上に置きっぱなしにしたから」らしい。

リモコンやったかな?まぁどっちにしても、T君は「そんなことで出ていく?」と言っていたが、それだけでないのはその当時でもわかった。

 


今回俺が彼に対して「もうええわ」と思うまでには色々あった。
我慢もしたし、言ったことも何回もあった。


でも俺の我慢の限界が来た。
そして「もう連絡もいらない」となった。

 

「何を言ったか覚えてないけど気に障ったんやな」と言っているT君にしてみれば「俺が急にキレた」となるやろう。
しかしこちらは積もりに積もっての最終結果。

 

離婚の時に反省しなかった彼は同じことをまた味わうことになった。

 

・・・・・・・

 

T君が全て悪い訳ではない。
俺がもっと我慢すればいつかはわかるかも知れない。
俺がもっと違う言い方で彼に気づかせてあげれば縁を切る必要もないかも知れない。

 

俺は俺で「ほなもうええわ」がなおってないからどんどん友達は減っている。
「気分を害してまで仲良くする必要はない」「友達は少なくていい」そう開き直っているから質が悪い。

 

こういった日常の考え方が仕事の成果となって現れる。
わかっちゃいるけど・・・。