もらい泣き
冲方 丁/著
Facebookで紹介された本を取りに行った時、目立つ所に置いてあったので目に留まった。
発行は2011年ということで「新刊」だから置いたのではない。
おそらく、図書館員さんが「読んで欲しい」という気持ちで飾ったのやろう。
勝手にそう思い込んで読んでみたが、案外その予想は当たってるかも。
小説家が書いたコラムだけあって、構成がうまい。
コラム連載が決定した時、始めは「怒り」と「泣き」どちらにしようか迷ったとのこと。
「はじめに」に書いてあった「泣き」を選んだ経緯も面白かった。
事実に少し脚色してるらしいが、「ほんまかいな?」という出来事がいっぱいあった。
「話の本筋を変えない程度」と断っていることから考えても、「ほぼ事実」くらいに受け取っていいはず。
「事実は小説より奇なり」
色んな人の生きざまを教えてもらった。