少し前、テレビでスティーブン・ホーキングの言葉として紹介されていた。
「星を見上げよう、足元を見つめるのではなく」
これを見てリラクゼーションで働いていた時のことを思い出した。
先輩が貧乏の人を特集した本を読んでいた時、俺は「そんなの面白いですか?」と聞いた。
すると先輩は「自分よりもっと貧乏の人がいるんだと思うと安心する」と言っていた。
その先輩が結婚のため退職することになった。
俺は色紙の寄せ書きに「下を向いて安心するより上を向いて希望を抱いた方が楽しいですよ」と書いた。
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最近テレビで東野圭吾原作の映画を2本続けて見た。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と「祈りの幕が下りる時」
2本とも映画を見終わってから、「混み入ってたなぁ。これだけの話を書けるのはもしかして」と原作者を確認すると東野圭吾やった。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」全世界での累計部数は1000万部。
「祈りの幕が下りる時」含めた加賀恭一郎シリーズの累計発行部数は1200万部。
人気の高さがわかる。
なぜここまで人気なのか?
それは読者が、心の動く体験をしたいからではないかと思う。
大げさに表現すると魂が揺さぶられる思いをしたい。
でも自分で体験するのは辛い。
だから小説で。
自分には体験できないことを疑似体験したい人が多いのかなと思った。
自分はあまり小説は読まずに映画の方を見る機会が多い。
体験したことのない、「それってどんな感情なの!?」という心情を表現できる役者さん達がすごいと思った。
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テレビの録画はなるべく減らしたい。
そう思っても見たくなるのが、テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」
「家、ついて行ってイイですか?」
終電の発車時刻以降に、街頭で「タクシー代を出すので家について行ってイイですか?」と番組制作者が声をかけ、同意を得られた人の帰宅路に同行し、住居を訪問してインタビューする。
Wikipediaより
タクシー代の代わりに食事代やコンビニで好きなだけ買い物など、そこのパターンは色々あるが、一般の方の家にいってその人の人生を聞くという内容。
これを見てしょっちゅう思い出すのが「事実は小説よりも奇なり」
すごい体験をしている人がいかに多いのかを教えてくれる。
俺はこの番組を、安心するために見ているとは思っていない。
見下している訳ではないと思いたい。
どちらかというと疑似体験。
自分では体験しなかった話を聞きたい。
しかし、それも見直した方がいいのかなと思った。
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数日前、新聞に佐藤愛子さんの本、「人生は美しいことだけ憶えていればいい」が紹介されていた。
読んでないし、読む予定もないけど、タイトルに惹かれた。
それを見てお店に置いてある「日めくり美智子さま 勇気をもらえるお言葉」を思い出した。
「私たちの努力次第で、明日は昨日に拘束されたものではなくなるはずです」
嫌な事から逃げたり、目を逸らしたりするということではなく、見つめるなら明るい未来を。
過去に囚われず、未来を憂えず、今をしっかり生きる。
目指すべきは心の平穏。
その為に不要な物は整理して、必要な物を取り入れる。
時間の使い方を見直そう。