あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

特化2

師匠の言葉を思い出し、テープから書き起こした。

「なるべく大砲や槍など大型の武器を使わず、小さな所に誘い込んで我が日本軍の強みはあくまで刀であるから、雑木林や竹林、狭い隘路(あいろ)に誘い込んでそこで戦え。広い所で戦おうとするな。本当の戦いは決して派手ではござらん。地味で目立たず小さなものだ。まずは小手先の方法によって相手の力を半減させる。整体に例えれば、いきなり難病を一発で治そうとせず、小刻みに手を震わせながら全身をほぐし、まず血行をよくしてから整体を行う。小技が重要であることを肝に銘ずるように」

今の自分に必要なことを、過去の話を引き出して気づきを得られる例え話をしてくれる師匠のヒーリング。

この話はつまり、「自分の得意なことで特化するといい」いうことやろう。
それと、難病を治そうと意気込むより、自分にできることを地道にしていく、ということやろう。



これを思い出して再度振り返った。

・腰痛は得意か?
・それは俺の武器を活かしているか?

両方"NO"やった。

武器は気功かな。
それで考えると、「不眠です」と言う人でも整体中に寝る人がいる。
だから得意な症状で言えば寝不足の人かも。

「いつも寝不足でしんどい」という人でも、整体の途中で寝ると帰る時には頭もスッキリ、なんて人がいる。



不眠に特化。
と考えると整体の順番や重点的にほぐすところなどは思い浮かぶ。

お客さんに「いい睡眠をとるためのリーフレット」も作って渡そう。
その内容もある程度出てくるからまとめれそう。

ここで以前見た記事を思い出した。

“個は出すけど、我は出したらダメ”だと思うんです。
「私はこれが好き」と自分の好みを主張するのが“個”だとしたら、逆に「あなたの好きなものは理解できない」と人の好みを否定するのが“我”だと思っています。
結局、自分のなかで正しいと思うことは、自分のなかで完結させればいいんです。


お店として「眠らせる自信があります」
これは個。

「こうすれば寝れるようになりますから家でもしてください」
これが我かな。

俺は親切心で「自分の体は自分でなんとかした方がいい」と思ってお知らせしても、相手にとってはいらないお世話、なのかも。



案は出てきた。

しかし、難点は俺が不眠で悩んだことがないということ。
肩こりで悩んだことがない人は、肩こりの人の気持ちがわからず、うまく対応できない。

だからこれはどうなんやろう?と思った。
まぁでもこれは聞けばいいやろう。

しかし、病名を店頭に書いてはいけないのであれば、「腰痛」も「不眠症」も同じやろう。
それに「不眠症」が治ったという人はまだいない。



そして再度振り返る。
「いきなり難病を一発で治そうとせず」

不眠症を治そう」なんて大げさなことは考えず、「寝不足でしんどい人に、体も頭もスッキリします」
くらいの文句で宣伝すれば、過大広告にはならないのでは。

ここで、以前テレビで見たのを思い出した。
日本初の頭のほぐし専門店、悟〇の〇もち。
「大人を眠らせる技術」や「絶〇睡眠」が人気とのこと。

予約が3か月待ちらしい。
これも「特化」の効能やろうか。



現代社会はストレスが多い。
睡眠障害も多い。

だから来店した時だけでも「寝れる」となれば、お客さんの役に立つ。
俺が「得意」でかつ、気功という「武器を活かす」としたら、「眠り」これがいいかな。

それにこれなら俺も無理してしゃべらなくていい。


「眠り」に特化、これはいい感じだと思った。
けど、これだと今まで師匠から習った整体の技術を使わないことになる。
それは違う気がする。

ということでやはり特化する内容を決めることはできず。

自分でリラクゼーションのお店を運営する時は、これが良さそう。
お客さん喜ぶし、スタッフさんの負担もボディコースより少ないし、俺が教えられるし、時代に合ってるし。