あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

看板変更-いままで

去年初めに師匠から頂いた言葉は「明るく大きくPR」やった。
だから何を書こうかずっと考えてたけど、いくら考えてもいいのは出てこなかった。

何人かから「特化したら?」とか「特化しないの?」と言われていた。
整体の先輩達、一人は腰痛とカウンセリング。
別の一人は自律神経失調症に特化してる。

俺もその方がいいとは思う。
特化する内容が決まればそれを書けばいい。
でもそれも出てこなかった。

だから去年は、「心地いい 筋膜整体」
これを書き換えることができなかった。



この文字に決めた理由は、
景品表示法を意識して。
・お客さんの不安を拭うため。


オープン当初は「痛み」や「シビレ」などを書いていた。
「腰痛」などの症状を書くのはダメというのは何となく知っていた。

そしていつやったか、景品表示法を詳しく見るとどうやら「痛み」や「シビレ」も黒に近いグレー。
だからやめた。

景品表示法と言えば、こんなニュースがあった。


2018.12.17
鍼灸、接骨など不正広告が横行 厚労省、年内にも指針作成 

柔道整復師法などによると「腰痛、肩こり、骨折」など適応症や効果を示す広告は掲示できない。
「交通事故専門」といった記載も同様で、料金の掲示も認められていない。
「○○療院」「○○治療所」といった名称は、医療機関と誤認する恐れもあるため、使用することができない。

無資格者による施術で症状悪化を訴える相談も相次ぎ、同センターは「広告で消費者に過度な期待を与えることがないよう改善を」と呼びかける。


自分は無資格者で、今回、料金の掲示はしてる。
でも一番大事なのは「広告で消費者に過度な期待を与えることがないよう改善を」だと思う。
だから当分は今回作ったので様子を見ようと思う。



当時、グレーもやめて白にしようと考えたのが「心地いい 筋膜整体」
「気功」の文字も入れたかったけど、当時はまだ自信がなかったから入れなかった。

「心地いい」にしたのは、お客さんから「整体は痛いものだと思っていた」という話をよく聞いたから。

だから始めは「痛くない」と書いていた。
すると師匠から「心地いい」の方がいい、と言ってもらった。
否定ではなく肯定する言葉を使うように、ということやろう。

それと「筋膜」という言葉は入れたかった。
筋膜は師匠から教えてもらって、その頃にはテレビでも言われるようになった。
強く押しても治らず、軽い刺激で治す原理が筋膜だから使おうと決めた。


しかし考えるうちに「心地いい」を使うのは、お客さんの不安を拭うため、つまり受け身だと思うようになった。
こちら発信ではない。
だから変えたかった。

でもそれに代わるいい案が出てこなかった。



今年に入って数年ぶりに「腰痛」で来店した男性がいる。

話を聞いて、状態を見てストレスが原因やろうと考えた。
初回90分で痛みは半分まで治まった。

「色んな病院に行ったけど原因もわからず、痛み止めも効かなかったのに」
と驚いて喜んでくれた。

ストレスが原因。だから頭と副腎をほぐした。と説明。
原因がわかってさらに喜んでくれた。


その2日後、120分の予約で来店。
前回から痛みは戻らず、マシなままの状態やった。

整体中、昔の自分と整体でお世話になった先生を思い出していた。
俺も腰痛になって病院を含め、色んな所に行った。
けど治らず、最後は先生と今の師匠のおかげで完治した。

その男性が昔の自分のように思えた。
今は亡き先生に、「人のお役に立てています」と報告しながら整体した。

終了後、痛みは完全になくなった。


90分と2日後の120分で、ストレス性の腰痛が完全になくなった。

「ストレス源がなくならない限り再発の可能性はある」というのは本人にも伝えてある。
それにしても、結果を出せるようになった、と自分の成長を嬉しく思っていた。



そんな時、知人の整体師がFacebookで「3時間2万円が期間限定、2時間5000円」と書いているのを見た。
「2~3時間あればしっかりできるやろうな」と思いながら見ていた。

それとなぜか以前勤めていた所のスタッフさんと、辞めてから会った時の話を思い出した。
「最近はロングコースが多いですよ。90分が当たり前になりました」

そんなこともあって、「俺もロングコースを作ろうか」と思った。

2時間5000円ならお得やから人は増えるのでは、2時間あれば俺がしたいこともできる。
でも安すぎてたぶん自分が嫌になるやろう。

なら2時間1万円。
他のコースをやめてそれだけにする。
安い値段で来客数を増やすことはできなかった。
高価格でも価値を見出してくれる人だけ来てくれたらいい。
いや、「高くても来たい」と言ってくれる人だけ来てくれたらどれだけ嬉しいか。
1日1~2人来てくれたらそれでいい。
と思ったけど、今まで来てくれていた人を切り捨てるのはどうか、と思ってやめ。
師匠も「自分とお客さん、両方が納得できるように」と言っていた。



そんなこんなを考えていた1/30、ストレス性腰痛の男性が3回目の来店。
2回目から5日後、また120分での予約。

「痛みは1回目の終了時くらいまで戻った」とのこと。
ただ整体していくと60分くらいの時点で痛みは消え、残り60分で血行促進に時間を使うことができた。

すると、「今日は寒かったんですけど、途中から体全体が温かくなってきました。ここに来させてもらってから体調がいいです」と嬉しいお言葉。
これが最後のきっかけになって閃いた。