あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

夏祭り

昨日は商店街が主催するお祭があった。
「去年より出展するお店が減ったから出してくれへんか?」
そう言われて初めて夜店をすることに。

周りからは食べ物を薦められたけど、食中毒が恐く管理もよくわからないからゲームにした。

1回ボール4個で100円。
縦3×横3、9個マスにボールを投げ、その内1列揃えたら景品。

失敗できるのは1球だけ。
ちょっと厳しいが1回目失敗したら2回目は1回目の続きからできる。
これが当たって200円300円払うお客さんがいた。

「子供が喜ぶため」を一番の目的にしたからほとんどの人に景品は持って帰られるように、当てる的を近づけたりサービス満天にした。
それでも結果儲かった。
サクライのマジックナインという本体と景品約200個。
これらを差し引いても小遣いくらにはなった。



約3時間は引っ切り無しにお客さんが来たからあんまり余裕はなかったけど、それでも後から思い返せば人を見ていた。


ゲームをするかどうか、始める前の反応。
「まだ小さいから無理やね」と見向きもさせない親。
その子より小さい子やのに「やりたいの?」と言ってさせてみる親。
「1回だけね」と初めから一方的な親。
「どうせ当たらへんねんから止めとき」と可能性を閉じ込める親。
「他にも色々あるねんから」と比較させようとする親。

お金を払う時も色々。
親が払う。
子供に渡して払わせる。
子供一人で来てて自分でお金を管理している。

1回目、4球投げ終わって1列揃えられなかった時の親の反応も様々。
「はい終わり」強制終了の親。
「えっまだやりたいの?」嫌がりながらもさせてあげる親
「どうする?まだやる?」本人の意思を確認する親。

1列揃えて景品を渡した後もそれぞれ。
「はい行くで」味気のない親。
「おーおめでとう!」一緒に喜ぶ親。
「すごいやん!」褒める親。
「ありがとうは?」挨拶を教える親。

子供がどう育つか、親の影響はとても大きい。



昔に夜店をやってたウチのお客さんが手伝ってくれた。
祭の前から相談してて、オモチャがまっちゃまち筋(松屋町筋)商店街に売っていると教えてくれた人。

この人から始めの一言が大切と教えてもらった。
目が合ったら「やってみる?」

これが使えた。
何と言おうか迷ってた。
「いらっしゃい」「こんばんは」「どう?」

どれも違うと迷ってての「やってみる?」は助かった。


お客さんが来たときの会話もうまかった。
人によっては持ち上げる。
人によってはおだてる。
人によっては煽る。


途中から人気のない景品に目を付けては「これが人気やで」と子供に目を向けさせて景品があまらないようにする。

オマケする。細かく言わない。
これは自分も注意してたけど考えは同じやった。



今回、悔いたのは泣いた子が出たこと。
5歳にも満たない子。
4球投げて1球しか当たらなかった。

「続けてするならこの続きからできますけど?」
全員にこのサービスをしてたけどこの子の親は「もういいです」
すると子供が四つんばいになって号泣。

外れて1回でやめる子にもオマケを用意しておけばよかった。


それとボール投げは大きく外す子供がいる。
その度にアチコチ取りに行くのも疲れた。
俺一人しかいない時は目を離すことにもなる。

それもあって来年はハズレのないクジにでもしようかと思う。

でも、1列揃えた時の皆の笑顔はよかったな。
疲れた。疲れたけど楽しかった。