あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

8日目 席順

今日も新しい送りの車に同車させてもらった。
今までも「利用者さんの座る場所を気にした方がいい」とは聞いていたけど、今日のが一番難しそうやった。

 

①~⑥は降りる順番。


1列目、運転する先輩支援者さん、助手席に①全盲の男性。
2列目、右端に④女性、真中に自分、左端(入口側)に②拘りの強い女性(この人は入口側がいいらしい)
3列目、右端の⑥男性は今日は休み、真中の③男性は早めに降りるから入口側にしたいところやけど、左端に⑤知的障害の男性(入口側)(普段と違うことが起きるとパニックになるため入口側がいいらしい)


今日はこのメンバーやけど、もう一人女性が乗る曜日もある。
その女性の隣は必ず女性でないとダメ。


今日は助手席に全盲の男性に座ってもらったけど、いつもはよほどのことが無い限り助手席に人は座らせないとのこと。


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ちなみに「よほど」というのは、てんかんのある人。
てんかんが起きればしゃべれなくなるから、万が一を考えて見やすい横に座ってもらう。


それと、助手席でないと発狂する人。
この人はしょうがなく助手席になるらしい。


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全盲の男性は、降りるのも1番やし、目が見えないのやからあまり席から立ったり座ったりしなくていいような場所に座ってもらいたい。
だから2列目の左端(入口側)がベストなんやけど、拘りの強り女性が乗る日はこの人を左端にしてあげないと機嫌が悪くなるらしい。
機嫌が悪くなると来なくなるらしい。
それもあるし、先輩支援者さんは「せっかくやから機嫌よく帰って欲しい」とも言っていた。
だから我がまま言ったもの勝ち状態になってしまう。


助手席は2列目よりイスの位置が高いし、乗る時に掴む取っ手が少ないから、
本当は全盲の男性も2列目の左端がいいとのこと。


そんなこんなで、座る場所も難しいし、「〇時までには送って来てほしい」という保護者の方や「〇時以降に送って来てほしい」という保護者の方もいるらしい。

 

そんなこんなの要望を聞いて、更に利用者さん同士の相性も考慮して乗せる車や、送る順番を変えているとのこと。


「車を運転するだけ」なら楽やけど、こういう苦労もあるということを知った。