あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

はじめてのオーケストラコンサート

行く前に俺が気にしたのは拍手と服装。

拍手は、してはいけないタイミングがあるのは調べなくてもわかった。
だから人がしたのを確認してからしようと思っていた。
一応ネットで調べたけどそれが無難でよさそうやった。


服装は「あまりにひどくなければどんなんでもいい」とあった。
実際、パーカーにジーパンの人も何人かいた。

俺はノーネクタイやけど一応スーツで行った。
でも、全然普段着でよさそうやった。

荷物を預かってくれるクロークもあったし、コインが後から返ってくる(無料で使える)ロッカーもあったから少々荷物があっても大丈夫。

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開場18時。
開演19時。

俺が建物近くに着いたのは17時前。
心配性やから早めに付きすぎたってのもあるけど、軽く何かを食べようと思ってたから早めに行った。

スマホで調べて出てきた喫茶店でサンドイッチを食べて周辺を散歩した。
中に入ったのは18時過ぎ。

初めてやったから全てがわからず焦りながらも18時10分頃、無事着席。
俺が座った時はまだ客席はガラガラ。

買ったチケットはC席。
3階の8列は、最後列やった。
演奏者の表情がわからないくらいに遠く、音が震えるような迫力は全然なかった。

30分前、お客さんがボチボチ来だした。
15分前、そこそこ来た。
10分前、一気に来た。
5分前、数人来た。

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19時、演奏者数人が出てきた。
少しして残りの演奏者が一気に出てきて客席の照明が消えると、それまでうるさかった客席が一気に静かになった。

全員が座ったかなと思った後にヴァイオリンを持った人が一人で入ってきた。
その時に初めて拍手が起こった。

おそらくあれがソリストなんやろう。
その後、指揮者の入場。
ひと際大きな拍手で迎えられた。

来たらすぐ演奏開始。
もらったプログラムには
交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
Ⅰ.
Ⅱ.
Ⅲ.
Ⅳ.
とあった。

このⅠ.とⅡ.やⅢ.Ⅳ.などそれぞれの間には、一瞬の間があるけどそこでは拍手はなかった。
代わりに咳払いがよく聞こえた。
この一瞬の間は許されるらしい。

第8番は35分くらいかな。
フィナーレで盛り上がって、指揮者の動きが止まってから2回目の拍手。

その後、不思議なことが起こった。
「指揮者が出ていくまでが拍手のタイミング」と思ってたら、指揮者が出ていったのにまた戻ってきた。

これを2回繰り返した。
俺は「また慣習か」と思って途中で拍手をやめた。

その後「20分の休憩」アナウンスが流れた。
1階のロビーで物販もしていたらしい。

テーブルもあってコーヒーも飲める。
1階にいる人たちは出てすぐやからロビーでくつろいでいた。

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休憩明け、開始時と同じようなタイミングで始まった。
演奏者全員が座って、ソリスト入場。
この時拍手。

その後、指揮者入場、より大きな拍手。
で、すぐに演奏スタート。

交響曲 第7番 イ長調 作品92
Ⅰ.
Ⅱ.
Ⅲ.
Ⅳ.

この時も曲の間に拍手はなく、咳払いだけ聞こえた。


第7番を後にした理由がわかった気がした。
フィナーレに向けて全員がすごい演奏。
よくあれだけ早く、長く弾けるものだと感心した。

大盛り上がりで終了。
その後、盛大な拍手。

指揮者はすぐに出ていくけど、惜しみない拍手がずっと続いた。
前半終了時の出入りは2回やったけど、最後は3回出入りした。

それでも前半の時より大きな拍手がずっと続いていた。


なるほど、演奏者や指揮者への感謝の気持ちを鳴りやまない拍手で表していたのか。

出て行ったのに拍手が鳴りやまない。
だから指揮者はしょうがなく戻ってきて、また出ていくを繰り返す。

やらされる慣習と思った拍手はすぐやめたけど、その意味がわかった時、俺はまだ拍手してた。

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3回出入りしても鳴りやまない。
指揮者がお辞儀しても鳴りやまない。
そこで指揮者は両手を前に出して「ストップ」の形を作った。
すると拍手はピタッとやんだ。

そして
「あともう一曲聞いて行ってください」

笑い声が上がったのはほとんど1階からだけやったように思う。
俺はそれが冗談だとすらわからなかった。


Wikipediaによるとフェスティバルホールの客席数は2,700席。
座席を見る限り8割以上9割弱くらい埋まってたかなと思う。

ざっと2000人以上が一気に帰ろうとするんやからそりゃ混む。
指揮者の冗談のあと、皆が帰ろうとする中俺は少し待ってから出て行った。

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はじめてのオーケストラコンサートは行ってよかった。
感動した。

けど、周りに気を使って疲れた。

なるべく音は出さないように気を付けたし、1曲40分弱とはいえじっと座ってるのがしんどくなった。
イスが狭かったからか、お尻に合わなかったのか。

C席やからか、イスに付いてる肘置きは横の人と兼用。

左側の女性はほぼ右側(俺側)に肘を付いていた。
しかも演奏中ちょくちょく寝ては起きて、眠たいのをごまかす為かパンフレットをガサゴソ触ってうるさかった。

右側の男性の更に右側は女性。
それに気を使ってか、右の男性も肘置きを使うのは左側(俺側)

俺もじっとしてるのは苦手やからちょくちょく動いていたけど、右側の男性は俺の2~3倍は動いていた。
それもうっとうしかった。

俺から見える範囲で、両サイド以外は動いたり、物音を立てる人は見つけられなかった。

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3階は迫力がなさ過ぎた。
それにA席なら周辺もいい人が多いやろう。

だからもし次行くとしたらA席。
でもそうすると、じっとしてられない俺が周りに迷惑かけそう。

そんなこんなで、コンサートはよかったけどもう行かないかな。