あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

野草の本

もし万が一、食料不足になっても食べられる雑草を知っていればなんとかなる
そう思って、本を買おうと思った


俺が買おうと思う本は、
・家の近所で取れる草を載せている
・その草を見分けるための詳細な写真やイラストが載っている
・(簡単な)調理法が載っている
・その草だけでも食べられる
・できれば似ている毒草がない、もしあっても明確に見分けられる方法が載っている


まずは図書館で借りて、良いのがあったら買おうと思って5冊予約した
すると4冊はすぐに借りれたけど最後の1冊はまだ貸し出し中


と前に書いた
4冊読み終えたけど、全て俺の欲しい本ではなかった


そして「5冊目の準備ができた」とメールがきた
4冊を返す時に5冊目はその場で読んで返した


今回はその5冊のまとめ


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都会暮らしから始める道草料理術
大海 勝子/著


これはもうほぼ読み物
俺が欲しい図鑑とはほど遠かった
題名が違うもんね


文字が多く、写真が少ない
写真は少ない上に半分以上が料理
草の写真は少ない上に白黒


草を知ってる人向けの料理本やな


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上記と同じ著者


道草料理入門
大海 勝子/著


これはまあまあよかった
でも草の写真が小さく、しかも1種類につき1~2枚やからわかりにくかった
料理の写真は3~4枚


しかも「のびる」について、「食べる野草図鑑」には

「葉の形が有毒植物のタマスダレと似ていますが、こちらはネギの香りがしません。必ず確認しましょう。」
と書いているのに、この本には「野草入門としておすすめ」と書いていたにも拘わらず有毒植物のことに関して何も書いていなかった


他にも抜けがあるのか?と不安がよぎる本は信頼できない
やはりこちらも「草を知ってる人」が調理法を知るにはいいかも


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食べる野草図鑑
岡田 恭子/著


これもまあまあ
先述のように「のびる」に似てる有毒植物のことを書いてくれているのはいいけど、その違いが匂いだけ?


写真も「草」数枚に対して「料理」1枚と、「草」の方が多いのはいいんやけど、小さくてわかりにくい


巻末に「毒草ガイド」があって「〇〇に似ている」と書いてあるんけど、違いが明確にわからなかった
もっとイラスト等で違いを鮮明にして欲しかった


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おいしく食べられる山野草の料理
道下 暁子/著


タイトル通り「山野草」で、身近に取れる物はなさそう
他の2冊に載ってた「のびる」も載ってなかった
(タイトルに”山野草”書いてあるんやから借りるなよって話やな)


巻末に「食べられない有毒性のある山野草」が載ってるけど、写真がほとんど「花」で「葉っぱ」で見分けることは難しそう


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これが一番よかった


食べる野草と薬草
川原 勝征/写真と文


川原 勝征さんは元理科の教諭


「はじめに」を読んだ時点で自分が希望する本だとわかった
本著の視点は、前著とは大きく異なり、「非常時を生き延びるために食べる植物」、いわゆる「救荒植物」としての位置づけで編集した。


この言葉通り写真は大きく、葉も裏表をアップで映していた


でもこれにも「のびる」は載ってなかったし、半分くらいは山にある野草が載ってた
近くで取れそうなのもあったけど、探すのは大変そう


それに毒草に関してセントウソウのページに
同じ時期に同じような場所に、葉が酷似した毒草のムラサキケマンが生えているので、見分けに自信がない場合は食べない方が安全。
と書いてあるだけで、見分ける方法は書いてなかった


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まとめ


どの本も「似た毒草があるから気をつけて」とは書いているけど、見分け方は少なかった
ということはやっぱり、素人は手を出すなということかも


前にコメントで見た「この1冊だけでは・・・」というのがよくわかった
どの本も、雑草と本とを見比べて食べられるかどうかの判断をするのは難しい


その原因は今回選んだ著者のほとんどが料理の専門家やったから


大海 勝子さん 料理研究家
岡田 恭子さん 肩書きは何かわからないけど、料理系
道下 暁子さん 栄養士、家政科非常勤講師、料理教室講師


そしてそもそも、その本を選んだ自分のチョイスミス


最後の元理科教諭の「食べる野草と薬草」だけはよかった
でも使うかどうかもわからない本に1,980円は高い
それに知ってる人に聞いた方が確実で早い
ということで「食べられる雑草を自分で知っておく」というのはやめて、もし食料不足になったら食料を分けてくれそうな人に媚びへつらうことにした