「野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉」 野村克也
図書館 ★★★★☆ 考え方 46冊目
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プロとは積み重ねを大切にすること、意識することこそ、プロとしての基本理念である
プロフェッショナルの「プロ」は、プロセスの「プロ」でもある
勝って騒がれるのではなく、負けて一面に載れ
どこからも声がかからなくなるまで、ユニホームを着続けることを決意した
・45歳になった1980年8月1日、3000試合出場の金字塔を打ち建てた
快速なのに、なんで捕手をやっているんだ。ミットをよこせ。オレが買ってやるから、その金でグラブを買え
リーダーは、部下を好き嫌いで使うことは許されない
コーチの声がかかっても「自分は監督しかやらない」と断るものもいる。経験を積まずに監督なんてどういう意味なのか
・どの世界でも経験を積んだり、誰かに師事することで、得られることは大きい
「再生工場」と言われるのは、選手たちの痛みを知っているから
指揮官というものは、どこかで部下と勝負する部分がなくてはならないと信じている。その勝負に負けたときが引き際だ
リーダーは「利益と尊敬と、少しの恐怖」で組織を動かしていくべきで、その潤滑油が「笑い」だ
「人を教える」ということと、「自分がプレーする」ということは、まったく別個の資質が要求される
私は「選手」引く「野球」=ゼロになってもらいたくない
私は情にもろい。だから選手、コーチと一切食事にはいかない。いざというとき、切れんからな
仕事はいくらでもあるけれど、「伊藤(旧姓)沙知代」という女は世界に一人しかいない
・愛妻・サッチーへの言葉。1977年、前妻との離婚訴訟が長引いていたとき、沙知代さんとの交際が発覚。「訴訟が決着したらすぐに籍を入れるつもりだった」が、プレーイングマネジャーだった南海で、「公私混同」と批判された。呼ばれた球団のトップ会談の席上、野村がこう言い放った。女性冥利に尽きる言葉である。解任された野村が「これから何をして生きていこうか」と思いつめていたとき、沙知代さんは、豪快にこう勇気付けたという。「何とかなるわよ」
「捨てゲーム」なんて、ワシは言ったことがないはずや。「捨てゲーム」だなんて、お金を払って見に来てくれたお客さんに失礼や
どうやったらライバルとの競争に勝てるか考えたとき、1日24時間の使い方の問題だ、と思った
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
あと一歩の努力
武田信玄
「人は城 人は石垣 人は堀」
ピーター・ドラッカー
「企業は労働者をコストではなく、資源として考えよ」
9つのポジション、9つの打順にはすべて役割がある
投手は、「打てるもんなら打ってみろ、絶対抑えてやる」というプラス思考がいい。捕手は危機管理のマイナス思考。プラスとマイナスだから、バッテリーと言われるのだ
人間は「無視、賞賛、非難」という段階で試されている
感性は執念と向上心から湧き出る
人には理想があり、欲望がある。しかし現実にはうまくいかない。だから歯がゆい。ボヤキは高いところへ登ろうとする意欲の変形だ
人間は不満がなければ成長しない
先入観は罪、固定観念は悪
便利は弱い、不便は弱い、器用は弱い、不器用は強い
「どうなるか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない
君たち、野球が好きだろ。それだけで幸せだよ。好きなものを職業にしているんだから
人間には成長する段階で「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の三つの時期がある
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オレは野球は嫌い
でも野村監督は前から気になっていた
この本、前書きやあとがき、一言ずつ言葉に関する注釈、全てを読むと、この本はめっちゃ深い
今回、野球を仕事と置き換えて読んだ
とても深い、学ぶことが多かった
P285 約1時間25分