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「レバレッジ・リーディング」 読書感想

本田直之 「レバレッジ・リーディング」
図書館 ★★★★☆ 読書法 14冊目

この本は色んな意味でいいね

内容
本書ソデ(カバーの折り返し部分)より抜粋
・速読とは違う多読のメリットとは?
・膨大な書籍から、良書を選び出すには?
・1日1冊を読みこなす効率的な本の読み方とは?
・読書のための環境と時間はいかにして作り出すか?
・読んだままで終わらせないための工夫とは?
・本のエッセンスを実践に結びつけるには?

この本はこれから自己啓発の本を読んでいこうとしている人がなるべく
早い段階に読んだほうがいい
色んな本を読もうとする人におすすめ

この本がいろんな意味でいいと言ったのは、俺の中の反対意見が多く出たから
本書は
・熟読より多読をすすめる
・本に書き込むことをすすめる
・要らない所は飛ばして読む
と薦めている

しかし、私は
・熟読より多読をすすめる、に関して
熟読するための本を探すために、色んな本を読むことに関しては賛成である
しかし、本書は「累積効果」を推薦しているが、著者がいうように年間400冊もの本を
読んでそれらの中から自分にあった方法を実践しようとしていったらどれだけの時間がかかることか
色々な本を読んで色々試すのはもちろんいい事だが、自分にあった本を探し出し
それを継続していく事の方が大切なのでは、と思う

・本に書き込むことをすすめる
これは私が図書館で借りる事が多いからか、すごい違和感を感じた
たとえ自分で買った本だとしても、内容が面白くなければ古本屋に売る事を考える
しかし、筆者はそれよりも本を最大限活用するには書き込みが大事という
小遣いの少ない自分から言わしたら、なんともったいない事か
それなら多少手間はかかっても、ノートに書き写していった方がよっぽどいい

・要らない所は飛ばして読む
筆者は、重要でない所は斜め読みするらしい、それでも目的意識をもって読んでいたら
自然と重要な所で目が止まり、そこをじっくり読むらしい
俺は目的意識が足りないのか、斜め読みすると全くと言っていいほど頭に入ってこない
だから本は端から端まで読む、そうしないと気持ち悪い
これが効率悪いのかな・・・
それにやはり、全てを読まないと「必要な所」を飛ばす可能性は否定できない
自分に関して重要である所を飛ばしてしまったのでは意味が無い

しかし、筆者も「原理原則」の本は何度か、読み直すらしい
筆者の愛読書はデール・カーネギー「人を動かす」
私もこれは読みたいと思っていたのでぜひ今度読んでみる


そして最後に最も印象に残ったのは、この本の中で紹介されていた
高島徹治「人生が変わる「朝5分」速読勉強法」に載っていた言葉
「速読ができるようになっても<中略>ただ、理解できないままに、早く読めるだけだ」
高島徹治さんは速読に関する本を何冊も読んでこのような結論に達したらしい

ということで、今やっているニンテンドーDS
目で右脳を鍛える速読術もそろそろやめよっかな・・・

これは本書の中の言葉でいうと
「本には他人の数十年分の経験や知識が詰まっている」

まさにおっしゃるとおり!
俺はこれからも速読に関する本を読んで勉強していこうと思っていた
しかし、先人がすでに試しているのだ、そしてその結論が出ている
それを正しいかどうかは、自分が実際やってみないと判定はできないが
実際にやってみて、もしその通りなら全くの時間の無駄である


反対意見が出た、ということは書いてある内容に対して「それは違う、私はこう思う」
という自分の中の考えがまとまったのである

だからこの本はいろんな意味で読んでよかった
この本は171ページ、約2時間で読めた


この本を読んでもう一つ分かった事がある
それは俺が愛読書にしようと探している本は「原理原則」の本である(詳しくは本書をどうぞ)
いつ読んでも、何回読んでもためになる本
と言う事は、いわゆるノウハウの本は愛読書にはならないのか?
ということは、読んでいっても仕方がないのか?
でも効率よく生きていくためにはやはり、読書は必要やろう
ということは、やはり多読(レバレッジ・リーディング)がいいのかな、と感じた