あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

自由と拘り

先月12日に発売された“稲を育てて強くなる”和風アクションRPGゲーム『天穂のサクナヒメ』(PS4Nintendo Switch、Steam)の出荷本数が50万部を突破、パッケージ版は売り切れ続出で“米騒動”と言われるほど話題となった。


大ヒット『天穂のサクナヒメ』“ガチすぎる”稲作は「加減わからず」、インディーズだから貫けたゲーム開発の信念

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――特に開発費用の面は苦労が多いのではないでしょうか。「やりたいこと」と「費用」はどのように折り合いつけていますか?
会社の場合はどうしても「リリーススケジュールがずらせない」とか、「ここからここまでの要素はもう全部切ってリリースするよ」となります。

後半にはもう資金が底をついてきたのですが「自分たちが納得できるまで、頭を下げてお金を借りてでも完成させよう」という感じで進めました。


――えーでるわいすの維持していきたいスタイルとは?
自分たちが納得してリリースするっていうところですね。ゲームの面白さについて「やるだけやったと言えないと、リリースすべきではない」という姿勢は崩さないでいたいと思います。


これを読んで二つの記事を思い出した。


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あっと驚く大発見、どうしたら生まれる ブラックホール発見の電波天文学者に聞く

www.kobe-np.co.jp


今年のノーベル物理学賞は、地球がある銀河系の中心部にブラックホールが存在することを証明した、ラインハルト・ゲンツェル米カリフォルニア大バークリー校名誉教授ら3人に決まった。
同氏の論文が発表されたのは1996年。実はこの約2年前、ほぼ同じ正確さで、別の銀河のブラックホールを世界で初めて見つけたのが、電波天文学者関西学院大理工学部教授の中井直正さん


-最初の発見は1人で観測していたのですか。
「こういう無駄でばかばかしいことは、1人だから自由にできるんです。大勢で議論して賛同を得ようとすると『そんな所に分光器を並べても無駄だ』と言われるに決まっています。
あっと驚く大発見は、本人を含めて誰も想定していないから驚くわけで、見つけたい結果が出ても『あぁ、よかった』で終わります。
自由と失敗が許される環境。この二つはとても大切ですよ」

「観測したけど論文にならなかったことは山ほどあり、よく怒られました。
最近は管理がより厳しく、競争率が高い望遠鏡で何も発見できないと大目玉を食らいます。
二度と使わせてもらえないかもしれない。
すると、必ず結果が出るものしか観測しなくなります。
みんな頭では良くない傾向だと分かっていますが、改められません。私は自由のおかげで、ブラックホールに近づけました」


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鬼滅の刃
Wikipediaより


出資は企画・販売のアニプレックス、原作を出版する集英社、アニメーション制作のufotableの3社のみであり、テレビ局などの出資に頼らない形式となっている。


これは、出資企業が多くなることによりアニメーション制作に制約が出てしまうことを避けるため。

 

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3つに共通しているのは自由と拘り。
つまり素晴らしい成果を出すには妥協しなくていい環境が大切ということなんやろう。