「天地明察」 冲方丁
18冊目
わくわくするほどに繊細
笑い、泣き、興奮し
久しぶりの小説
今までに読んだのは
高校生の時に
アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』
これはただ「学校でこんな本を読んでたらかっこいいんちゃうかな」という不純な動機で読んだ
ヨースタイン・ゴルデル『ソフィの世界』
色々迷った青春時代
大人になってから
芥川賞・直木賞に選ばれた作品の中からおもしろそうなものを数冊
感想は「まぁおもしろかった」くらいやった
一時期
片山 恭一『世界の中心で、愛をさけぶ 』
市川 拓司 『いま、会いにゆきます』
が、めちゃ売れた
小学館の売り方がうまかったのか
あの時も、映画は見たけど小説を読む気にはなれなかった
ここ最近も
村上 春樹『1Q84』が大ヒット
ミーハーなオレとしては結構気になったけど
他の人の感想すら読まなかった
ただ、今回の『天地明察』はなぜか、気になった
インターネットであらすじを読み、作者の動画を見て、人の感想を読んだ
その時点で注文してた
惹かれたのは、主人公が碁打ちだったこと
布石という言葉の語源が囲碁だということを知ってから囲碁に少し興味が沸き
マンガの『ヒカルの碁』もおもしろかった
それに、算学と暦
興味が沸いた
本が届いたのが、4月27日の火曜日の夜
28日水曜日、会社は休み
楽しみにしていた本を、じっくり読むためにした行動を
主人公が、小説の中で同じ行動をしていた
これはちょっとうれしかった
感情・状態・関係、これらがとても繊細に描かれていた
読み始める前までは
・数年ぶりの小説であること
・しかも読んだことのない、歴史小説?時代小説?であること
を考えると、途中で投げ出す可能性も大いにあると思いながら読み始めた
予想通り、読めない漢字・知らない単語などが出てきて読みにくいところもあったけど
それらを差し引いても「おもしろかった」
さすが、本の達人たちが選んだ本は、素人が読んでもおもしろかった
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-06/
ただ、やっぱり小説は読むのに時間がかかる
約2週間、他のことはほったらかし
色々たまってきた
また直感で買いたくなる小説に会いたい
今回は当りも当たり
大当たり