あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

差別と区別

2020年7月24日から東京オリンピックが始まる。
今日(7/24)はちょうどその1年前。

それと、7月21日は選挙やった。
介護が必要な重度身体障害者が当選した。
これは初めてのこと。

こられに合わせて、自分の「障がい者に対する思い」に関して考えてみた。
今回は「東京オリンピック」に関して。



2020年東京オリンピックは、2020年7月24日から8月9日までの17日間、日本の東京で開催される予定のオリンピック競技大会。
2013年9月7日(現地時間)にアルゼンチンの首都のブエノスアイレスで行われた第125次IOC総会で、トルコのイスタンブール、スペインの首都であるマドリードを抑えて選出された。
Wikipediaより

何度も何度も放送された「トーキョー」という響きが今も耳に残っている。
「あれが2013年。もう6年も経ったんか?」と思った。


何時の頃からか、「オリンピック」と言う時には、同時に「パラリンピック」も言うべきや、みたいな考え方が出てきた。
オリンピックを大切にするのと同じくらいパラリンピックも大切にしましょう、という事だと思う。

少子高齢化を「少子化」と「高齢化」に分けた方がいい、というのとは真逆やな。



前からパラリンピックをまともに見たことはない。
それは「見たいと思わない」から。

だから見てなかったんやけど、この「同時に言った方がいい」という考えが出た頃から、「見ないこと」に違和感を覚えだした。
「俺は差別をしてるのか?」と。



それを考えるためにまずは「見たい」という感情を段階分けしてみた。

1、絶対見たい
 (録画してでも見れる状況にもっていく)
2、見れたら見たい
3、見れたら見るかも
4、見たいと思わない
 (見れる状況の中、見るか(決定)・見てみるか(試し)・それでも見ないか(拒否))
5、見たくない
 (わざと見ない状況にもっていく)


1は、見たことなくて見たかった映画や気になる人が出る(たまにしかない)番組。
2は、何度か見たけど、面白い、又は意味の理解のため時間が合えば見る。好きな映画や本の再読など。
3は、さんまさんなど、好きな人が(しょっちゅう)やってる番組。
4は、以上や以下のどれでもない、興味のない番組。
5は、N〇Kや嫌いな人が出る番組やグロテスクな番組、映画。

この中で、パラリンピックは4の見たいと思わない。
オリンピックは、3の見れたら見るかも。競技にもよる。



ここで3と4の他の例題を考えた。

3、見れたら見るかも
柔道
相撲
テニス
好きなお笑い
将棋
麻雀
など。

4、見たいと思わない
フェンシング
大半のテレビドラマ
チェス
など。

迷ったのは「アイススケート
出てる人による、かな。

基準は「興味」か「面白い」であって、「障がい者だから」というのはない。
だから俺は差別してるからパラリンピックを見ない訳ではない。

(これを分けてみてわかった。何かを成す人の行動原理は1かせいぜい2までやろう。俺は3もたまに見る。これは無駄な時間。もう一度生活を見直そう)



そんな俺がパラリンピックのことを「3、見れたら見るかも」になるには、「種目と日程」をオリンピックと合わせたらいいと思う。

しかし、その時に沸く「興味」には、オリンピック選手との違い、つまり「障がい者はどうなのか」という心が含まれと思う。

やはり差別の心は俺にもあるのかも、と思って言葉の意味を調べた。

差別
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。
goo国語辞書より

俺は取り扱いに差をつけたり、不当に低く扱ったりはしない。
だから俺がしてるのは区別。

区別
あるものと他のものとが違っていると判断して分けること。また、その違い。
goo国語辞書より

と思ったけど、車イスの人がいたら「手伝うことはないか?」という目で見る。
これは健常者との取り扱いに差を付けて、相手を不当に低く扱った気遣い。
だからやはり差別やろう。

本当に差別のない人は、全ての人に対して同じことを考え、同じように振舞う。

思えば、
パラリンピックは4の見たいと思わない。
オリンピックは、3の見れたら見るかも。競技にもよる。

ここで分かれている時点で差別しているんやろう。
ということは、俺の中にも差別の心はまだある。



差別のない心を目指すためにも、二つを同等に扱う。
だから、これからは東京オリンピックパラリンピックと言う。

そして、さらに統合、和合、融合を目指すなら、「オリンピック」でも、「パラリンピック」でもない名前にして「種目・日程」を合わせる。

差別ではなく区別。
違いは心の上下関係。

人を見下さず、自分も卑下しない。
そんな社会や心を目指す。