あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

いいです

俺はいつもお客さんに対して、整体を始める時と、始めてから20~30分後の姿勢を帰る時に確認することがある。
「お部屋の温度、暑かったり寒かったりは大丈夫ですか?」

タイミングと言い回しを気にしていって今のに落ち着いた。
この2回を聞いた後はもう聞かない。
その代わり「またいつでも言ってください」と付け加える。


そんな中、先日のお客さんが開始40分くらいして「温度上げてもいいですよ」と言ってきた。
一瞬何のことがわからず「何をですか?」と聞くと「エアコン」とのこと。

ここで俺が焦ったのか勘違いをしてしまった。
「熱いですか?」

言った後に気が付いた。
温度を上げて欲しいのだから、寒いんや。

空気を循環させるために付けていた扇風機を止め、タオルを余分にかけて適温になったのを確認した。



イライラはしなかったけど、「まどろっこしい」と思った。
だから今回はこの「温度上げてもいいですよ」に関して考えてみた。

いつもの通りまずは、フト浮かんだ言葉、「まどろっこしい」の意味を調べてみた。

「まどろっこしい」:「まどろこしい」に同じ。
「まどろこしい」:「まどろこい」に同じ。 
「まどろこい」:てまどっておそい。のろくてじれったい。まだるっこい。
Weblio辞書より



俺なら「寒くなってきた」と言うと思う。
だからお客さんに対して「本音を言って欲しい」と思った。

しかしお客さんは遠回しに言った。
たぶんそれは遠慮やろう。

もしくは、「クレーマーになりたくない」という思いがあったのかも知れない。

だから「自分が選ぶのではなく、あなた(俺)に選ばせてあげますよ」という意味を含めたのかも。



「いいです」という言葉は日本語を学ぶ人にとって難しい、と聞いたことがある。

ノーサンキューという、不要の意味を持つこともあれば、オッケーの意味で肯定の意味を持つこともある。

だから日本語は難しい、と。


この場合の「いいですよ」は相手に許可を与える言い方。
だからどちらかと言えば、「オッケー・肯定」の意味になると思う。

でもその場合、俺がお客さんに「エアコンの温度を上げてもいいですか?」と質問してこそ成り立つ言葉だと思う。

聞いてもないのに、主語も無く、「温度上げてもいいですよ」

これは日本語的におかしい。
だから俺が戸惑った。

言葉の意味を返還するのに時間がかかったからてまどって、「まどろっこしい」と思ったのかな。



「遠慮」が生んだ弊害。
言ってしまえば、面倒くさい人。

その原因は本音を言わないから。


ここで、逆に本音を言いまくる人を考えてみた。
すると、「少しは我慢しろよ。周りに合わせろよ」と思ってしまう。

その加減が難しい。



「部屋の温度が合わないから来なくなる」と比べると「言ってもらってよかった」となる。
だから言い方を気にする前に、スタートの「気持ちを伝える」ということをしてくれたことに感謝。

これらから、大切なのは、
お客さんに対しては「言いやすい環境を作る」
自分が外で気を付けるのは、少しは我慢してから言い方に気を付けて素直な気持ちを伝える。