あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

人の褌(ふんどし)

反社会的勢力との闇営業問題のニュースを見て「悪銭身につかずやなぁ」と思っていた。

そんな時、ラジオでお金について言っていた。
お金とは、人の困ったことを発見して解決した報酬、と教えればいい。

確か、元銀行のお偉いさんから独立して不動産投資している人の話やったと思う。
これを聞いた時、「そうやんな。多くのお金が欲しければ多くの人の役に立てばいいんやんな。これからはお金でお金を生むような職業は成り立たないのでは?」と思っていた。



少し前から「人の褌で相撲を取る」という言葉も気になっていた。

悪銭は身につかない。
だから人の役に立って報酬を貰った方がいい。
それなら「人の褌で相撲を取る」のは?

TSUTAYAやネットフリックスがいい例だと思う。
人の作品を貸し出して利益を得て、それを元手に独自の商売を生み出した。

ということは、始めは人の真似でもよくて、その後、自分の軸を確立させればいい。



俺も一時は、すごい人を自分の記事に書くことがあった。
「俺はこんなすごい人を知ってるんだぞ」と、何故か自慢げだったように思う。
次第に、「自分が自慢することではない」というのがわかるようになった。

それでもすごい人を書いていたのは「自分を鼓舞するため」だったと思う。
こういうすごい人がいるんやから自分も、と。

そして多くのすごい人を知るうちに、大切なのは行動だとわかった。



数か月前、勉強会の後の食事の時、「新しいパン屋が横にできて、その日と翌日の来客がゼロでした」と皆に話をした。
会話がないのもあれやから、と、ネタのつもりで、軽い気持ちで話した。

すると師匠が「そういう時は、パンを買いに行くんですよ」と言ってくれた。
俺は2日連続で買いに行ってたけど、「ありがとうございます」とその話を聞いた。

その日の夕方、師匠の講演会の時、Nさんが俺に「君の話をしていいですか?」と始めの挨拶の時に聞いてきた。
俺は内容がわからなかったけど「はい、どうぞ」と言った。
そしたら「パン屋ができてお客さんがオケラ(ゼロの意味で使ったみたい)やったそうなんですけど、解決策はパンを買いに行く、だったそうです」と皆に言った。

俺は、ゼロだったことをわざわざ皆に広めたことに腹が立ったが、Nさんにしたら、来客が少ない時の解決策を他の人に教えたかったみたい。
自分で何かをしてない人の発想というのは、そういう安易な物になるらしい。

「師匠が当事者の俺に言う」のと、「関係ないNさんがそういう状況でない皆に言う」のとでは比べられないほど違う。

このことからも、知識だけではダメだということがよくわかる。



でも、何をしたらいいのか?の指標として方法論を知っておくのはいいと思う。
俺も今でも方法論は好き。

自分の軸がしっかりしてない人は、人のマネから始めたらいい。
そして自分の意志(柱)によって得た知識(梁)を元に行動(壁)し、そこから得た経験(棟木)を積んでいく。

既にある機能を足して新しい商品を作るように、既にある考え方から学んでいく。
その為には、人との会話や読書が有効。