あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

看板変更-きっかけ

何から書こうか。
それくらい書きたいことが多く出てきた。

きっかけは、お店の方針が一応決まったこと。
方針が決まったきっかけになったのが、去年かなり通ってくれていた80代の女性。


80代の女性は、2018年に合計161回来てくれて、今年は7回。
合計174回来てくれて、たぶんもう来ない。

「多分もうじき死ぬ。ご主人さんは先に亡くなられて子供はいない。お金が少しでも残ると親戚に行く。親戚には残したくない。だから自分のために使い切る。だから死ぬまで来る」
と言ってくれていた。

「多分もうじき死ぬ」と思っていた原因は喉頭がん。
それが、専用の点滴が効いたらしく完治。
通ってくれていたから体調もよくなり、本人が想定していた去年はゆうゆう越せた。


来なくなったきっかけは、去年の12/25。

その前々日、12/23に「来年、目標を立ててみたらいかがですか?」と押し付けない程度に言ってみた。

それまで散々女性から愚痴を聞かされていた俺はその時点でかなり限界に近かったんやろう。
「来年こそは愚痴をやめて欲しい」という思いで、目標設定をしてもらうと考えた。

すると、12/24の帰る時「愚痴を言ったら指摘してね」と言ってくれた。
それがあまりに嬉しくて12/25整体を始めてすぐくらいに「前回、目標を立ててくれて嬉しかったです」と伝えた。
すると「そんな目標立ててももう死ぬのに何になるん!?」と怒り出した。
俺は「自分で言ったことやのに」と一瞬カチンときた。

その後、俺が言ってないことを「言った」と言い張り、「男やねんから一度口に出したことは素直に認めなさい」と言われた。
ここで俺の限界がきた。

一瞬、拷問を思い出した。
言ってないことでも「言った」と言うまで拷問が続いたら、「言った」と言ってしまうんやろう。
強制的に白状させられる、という何ともいいようのない感覚を味わった。
その後、俺の態度は悪くなってしまった。

言葉はいつもどおりやけど心がこもってない。
そういうことを感知するのはこの女性は得意。

12/28来たときに「前回ずっとプンプンやったよ」と言われたから「そうでしたか?あーでも、もしかしたら」と惚けて、理由を説明した。
するとまた俺の粗を言ってきた。
相手に対して100点満点を求める。
俺がそれに対応できなくなってきていたんやろう。

その後、「年末年始もずっと来る」と言っていたのに、1週間くらい来ないことになった。
そして年明け、2回土壇場でキャンセルをされた。
その都度「今までたくさん来てくれたから」と思って次の予約も聞いていたけど、3回目のドタキャンで「もういいか」と思って次の予約は聞かなかった。
すると女性も言わなかった。


死が迫った恐怖。
家に帰ったら一人という寂しさ。
それらはわからないでもない。

でも俺は愚痴を聞き続けるのは嫌。
こんな思いをしてまで来てほしくない。


師匠からは以前、「言い合いで勝ったら経済では負けるよ」みたいなことを言われていた。
頭ではわかっているけど、感情がそれに勝る。

お客さんなのだから。お金をもらうのだから。値上げもしたことだし。愚痴を聞くのも仕事のうち。寄り添うことが大切。これも修行のうち。

色んな言い訳を用意したけどやっぱり嫌。
それが姿勢に現れた結果。



去年は他のお客さんにも腹を立ててしまった。

一人、新規さん。
去年、他のお客さんの接客中に飛び込みで質問に来た。
「圧迫骨折で・・・」
「猫背がすごくて友達にも言われて・・・」
「今年は来れない。来年来ます」
「どういうことしてるんですか?」

数分話をして、初めに聞いた話がまた出てきた。
「友達に猫背がすごいって言われて・・・」

俺は整体中のお客さんを優先したい。
「すいません、お客さんがお待ちですので」
丁寧に言ったつもりやったけど「自分が二の次にされた」と感じたのかも。
一瞬で顔が怒った。

「来年来ます」と言っていたけど、来てない。

反省するとしたら「お話はご来店頂いた時に改めてしっかり聞かせて頂きますので」
こんな返事ならよかったのかも。



もう一人。
2回来てくれて3回目を「来年また来ます」と言って帰った方。

・同じことを何回も聞かれる。
・説明しても返事がないから何度も言うと怒り出す。

この人にも態度が悪くなってしまったという自覚がある。

他にも、我がままな人、自慢を言う人に対して、何となく態度が悪くなってしまったと思う。


自分が客の立場でも、店員さんの対応が嫌で行かなくなったお店が2軒あった。

俺のキャパシティが狭くなったのでは、俺が我慢できなくなっているのか、まだまだ修行が足りない。
でも嫌な思いをしてまで行きたくない、と思っていた。



ただ去年くらいから、お客さんの喜び具合も今まで以上になった。
結果が今まで以上に出せるようになったってのもあると思う。

それに、いつも行ってるけどあまり会話をしなかったお
最近はスタッフさんとも、他のお客さんとも会話をするようになった。

つまり二極化が激しくなったんだと思う。


師匠曰く、
つらいことを何とかしようと思わず、楽しい事、嬉しい事について考える。
とのこと。

だから、嫌なことは嫌でいい。喜んでくれる人をメインに考えよう。
と思った。



2019年から値上げした。
細かく言うと値下げを厳しくした。

今まで、
通常60分5000円。
1週間以内なら2000円引き、だから60分3000円。
1か月以内なら1000円引き、だから60分4000円。

これらを今年から、
通常60分5000円はこのままで、1週間以内なら1000円引き、だから60分4000円だけにした。
1か月以内ならポイント5倍で値引きはなし。


値引きを求めて期限内に来てくれる人が多かったんやろう。
予想通り1月に入って暇な日が続いた。

「これはまずい」と思い、師匠から教えてもらったお祈りを中旬くらいからしてみた。
すると1/21~1/27の1週間の売り上げが過去トップ5に入るくらいになった。
(売り上げは月曜日から日曜日の1週間分をまとめて銀行に入金してる。)


でもその後もお祈りを続けてるけど1/28からは元に戻ってしまった。

去年まで週に3~4回、80代女性が来てくれていたから焦りはなかった。
でも1/22を最後にもう来ないやろう。

これはまずい。
でもピンチはチャンス。

そうや、また店頭に掲げる言葉を考えよう。
これがきっかけで自分がしたいことがようやく明確になった。