愛知県にいる整体の兄弟子さん。
1週間くらい前、フェイスブックで整体のお店を閉店することを知った。
以前に一緒に勉強しに行った事のある、茨木市に住んでる人に「行きましょう」と連絡するとすぐに「行く」との返事。
この人は70代女性で足が悪いから車で送迎の必要がある。
一人で愛知県まで運転するのが不安だったし、高速代も人数多い方が安くなると思って奈良の女性も誘った。
で、昨日の休みを利用して行ってきた。
片道200キロちょっと。約4時間。
けっこう疲れた。
愛知県の兄弟子は今57歳。
8月の来客数は、昨日の自分達3人を入れて55人。
60分3,900円でしてて売上が20万円くらい。
家賃が11万円。
その他経費で9万円。(内、駐車場7000円×2台)
合計20万円が必要やから・・・。
子供はまだ小さいらしく「これからお金がかかるから」というのが店を閉める理由。
次は障がい者施設で社員で働けることが決まったらしい。
この兄弟子は国家資格は持っていなくて、師匠に教えてもらった整体だけで開業した始めての人。
丸9年かな?での閉店。
ひとまずお疲れ様でした。
自分も含めて行った3人とも整体を受けた。
整体が終わって、自分以外の2人は言霊を言ってもらい。
俺は結婚に関するカウンセリング。
ここで違和感を覚えた。
言霊は天(神様)が言ってますよ。的な表現の仕方。
相手を励ましたり元気付ける内容だったから悪くはないけど、こうした方がいいよ、こう考えたらいいよ、という内容やった。
師匠なら本人に気づきを与える内容を言う。
そして俺のカウンセリング。
聞かれたのは「結婚したくないの?」の1回だけ。
あとは「こうした方がいいよ」が多かった。
俺の一番の希望は、恋愛に関してはそっとしておいて欲しいからカウンセリングはいらなかった。
そして仮にするにしても、俺が何を望むのかくらい聞いて欲しかった。
これで閉店せざるを得なくなった理由がわかった気がした。
自分以外の二人が驚いたり、安心したりしているのを見ると、言っている言葉は悪くはないんやろう。
でもそれがどの程度の人が求めていることなんか。だと思う。
自分の店に来る「強めに押して欲しい」という人と同じだと思った。
「強めは体によくない」という説明はして、痛かったりしんどかったりの体の不調を改善できたとしても「弱めの手技は物足りない」と言って来なくなる。
自分はいいと思ってる。
相手にもいい結果を出せている。
でもそれが相手の望むことではないんだと思う。
全国チェーンのリラクゼーションなんかを見てると「だまって強めに押してくれ」というお客さんが多いのでは、と思う。
そしてそれを提供しているから「中にはうまい人もいるけど、ど素人も多い」という話がせっこう広まっているにも関わらず流行っているんだと思う。
俺は強い刺激を提供することより、体を改善させる方法を選んだから大衆受けはしないだろう、と思いながらやっている。
兄弟子もおそらく「いい技術を提供してお客さんのお役に立てている」という自負はあったと思う。
「ではなぜ閉店することになったのか?」
一つは経費がかかりすぎ。
俺は月10万円。
兄弟子はその倍。
一つはお客さんが求めることを提供する。
これは俺も勉強中。。。
兄弟子が就職する。という話があったからやろう。
久しぶりに求人誌を見てみた。
思ったことをいくつか。
・アルバイトの自給が上がってる。
俺がよく見ていた数年前は800円代が多かったけど今は900円以上が増えていて1000円以上もけっこう見た。
・でも正社員の給料は上がってない。
これらは前から見た言葉やけど、数がかなり増えたように感じる。
おそらく、
■最近は募集をかけても来ない。
■最近の若者はしんどいとすぐ辞める。
これらに対応したキーワードなんやろう。
エアコンはオーナー負担で直してくれる。
駐車場代は商店街の会費に含まれている。
などなど、最近このお店の有難みを再認識するできことがいくつかあった。
少し前の家の水道管破裂にしろ、環境に目を向けて感謝の心を忘れずに。
という合図なんやろう。