あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

日本人はいつ日本が好きになったのか 本

『日本人はいつ日本が好きになったのか』
竹田恒泰 著
89冊目

同一民俗の条件は?
わが国の建国の経緯とその精神とは?
米国の歴史は米国史とは言わない、中国の歴史も中国史とは言わない。日本史というのは日本だけ。
この本を読んで9条を改正したい人の考え方がわかった。賛成はできないが。
中国の孔子いわく、「和」とは自己の主体性を保ったまま他者と協調すること、「同」とは自己の主体性を失って他者と協調することで、「和」と「同」は似て非なるものだと説いている。
日本の非常事態について。俺のだいぶん前の心配事は当たらずも遠からず、な感じ。
必要なのは国民的議論、それにより精神的に自立する。
戦争はしない、でも、武器を持つ、という考え方。同じ意見と違う意見のところがある。極端に言えば世界中の人が平和という理想論に走るのと、世界中の人が「そうは言っても」と言って自分の身を守るために武器を持つと世界とを比べるとどちらがいいかは明白。
中国と比べて韓国の方が厄介。その理由は。
経済一辺倒になって滅びた国。
平安時代や江戸時代のように経済成長をせずとも社会が成り立っていくための基礎研究をすべき。
日本人が日本を好きになったのは…
 

同じ過ちを繰り返さないため歴史を勉強した方がいい
でも、わざわざ憎しみを抱くような出来事ばかりを集めない方がいい
明るい未来だけを目指した方がいいと思う。

師匠が言っていた
過去とは、印象と記憶にすぎない

現状を批判するだけでなく解決策まで書いてある。
そして、自分にできることも書いてある。
それによって、指示・命令ではなく(ルール)自発的になるような仕掛け(マナー)も提示してある。
読んでいて非常に面白かった。