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「知的生産の技術」 読書感想

「知的生産の技術」 梅棹 忠夫
図書館 ★★★☆☆ 考え方・整理・自己啓発 38冊目


内容
はじめに
1、発見の手帳
2、ノートからカードへ
3、カードとその使い方
4、切抜きと規格化
5、整理と事務
6、読書
7、ペンからタイプライターへ
8、手紙
9、日記と記録
10、原稿
11、文章
おわりに


感想
「知的生産とは頭を働かせて、情報を人にわかる形で提出すること」

「学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない」

著者は読書を、マージャン・将棋と同じ「知的消費」と言っている

文中より
「この本は、いわゆるハウ・ツーものではない。<中略>この本の役割は、議論のタネをまいて、
刺戟剤を提供するだけである。<中略>知的生産の技術について、一番肝心な点は何かといえば、
おそらくは、それについていろいろと考えてみること、そして、それを実行してみることだろう。
絶えざる自己変革と自己訓練が必要なのである。」P.20
この文章はよくわかった、しかし、
私の読解力がないからか、求めた物が違ったからか、本書は結局何がいいたいのか
よくわからなかった

しかし、「整理」に関しては「超整理法」、
「読書ノート」に関しては「読書は1冊のノートにまとめなさい」にほぼ同じ内容が書かれていた
本書の第1刷発行が1969年なのを考えると、恐ろしい先見力である
本書にも「こういう内容の雑誌がでてきてもおかしくない」と書いてあった
まさに時代が追いついた
この本はビジネス書、自己啓発書の原点ともいえる代物じゃないのかな(適当に言ってるけど)
私が読んだのは1993年9月6日第55刷発行
ロングセラーも頷ける

カードはイマイチ、整理が大変ね

整理整頓で「分類」はダメ、細分化になる(超整理法でも同じ意見)
本に線を引く、本は2回読む、ノートにまとめる(読書は1冊のノートにまとめなさいと同じ)

記憶せずに記録する
これも何かで読んだ、いちいち覚えておくよりも、記録して頭の容量を軽くする

「メモ魔」という言葉もこんな昔からあったんやね

たしかに、情報は古い、しかし、変わらない方法や考えもある、と感じた
昔の人の知恵は計り知れない


218ページ 約2時間30分