蛇足
《昔、中国の楚 (そ) の国で、蛇の絵をはやく描く競争をした時、最初に描き上げた者がつい足まで描いてしまったために負けたという「戦国策」斉策上の故事から》付け加える必要のないもの。無用の長物。
goo国語辞書より
先日、師匠の踊りの動画がサイトにアップされていた
それを見ると師匠の動きに合わせて、何か所か音が足されていた
足を上げる時に「ジャリッ」(地面が砂利)
足を地面に叩きつけた時に「ドンッ」
手を合わせた時に「バチン」
最後に「拍手」
音楽以外、他の音が一切入ってなかったから恐らくこれだけ付け足したんだと思う
それを見て「蛇足だ」と感じた
・・・・・・・
初めに「音を入れた理由」を考えた
恐らく
・迫力が出る
・かっこいい
など、「良かれと思って」入れたに違いない
・・・・・・・
「思い」に悪意がなければいいのか?
次に「では、師匠がヒーリングをしている写真にCGで後光を入れる」のはどうか?
これも入れた方が
・迫力が出る
・かっこいい
・すごい
でも、すぐに嘘だとわかる
それに師匠はこれらを求めて踊りの動画を公開しているのではないと思う
お祭り同様、「奉納」「祈願」などを思いながらの踊りであるはず
であれば本人の求める物でもない
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「誇張」はテレビや広告でも取り締まられている
なのに無くならない
楚を調べると、紀元前11世紀 - 前223年、中国に存在した王国
こんな昔から言われている蛇足も無くならない
「もっと、もっと」という思いは進歩の原点やから必要だと思う
大切なのは偽らないこと
格好いい姿を追い求める過程がかっこいいのであって、格好いい姿を装うことはかっこ悪い