あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

呼吸>睡眠>食事

人間が生きていくのに不可欠な3大要素
呼吸・睡眠・食事

大切な順番もこの通り。
1番は呼吸、2番が睡眠、3番が食事。

順番の根拠は「我慢できる時間」と何かで見た。
2番が食事になってるのも見たけど、食事より睡眠の方が我慢できないそう。


その3番目、食事の話。



中国の米系食品会社「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を納入していた事件。

このニュースを見て思ったこと。

”中国”が悪いのではない。


このニュースのきっかけになったのは内部告発
1、内部告発→2、テレビ局記者潜入取材→3、上海公安当局。

1、内部告発した従業員は、「問題がある」と上司に訴えたものの、解雇された。

2、中国は報道規制は厳しいと聞いたことがある。
それでも食の問題に関してはいくらでも放送できるそうな。

3、上海市公安局は、上海福喜食品の責任者や品質担当者ら5人を刑事拘束した。

勇気ある人が上司に言った。
でもクビになった。
だからテレビ局に言った。
食品のことに関しては政治の介入なく放送できる。
そして国が動いた。

どこの国にも悪い人間もいればいい人間もいる。
企業が利益を追求した結果、してはいけないことをした。
これはどこでもありうること。



それよりも個人的にはこっちのニュースの方が衝撃が大きく恐かった。

日本製武器、パリの国際展示会に 輸出三原則緩和で商機を狙う

呼吸・睡眠・食事それら全てを奪うための道具。
人が人を殺すための武器を作って売って儲けを得る。
慎んでいたものが緩和された。
利益を出すためなら何をどうやったっていい。
こっちのモラルの方がはるかに恐ろしい。


「食べても死ぬことはない」この発言は恐ろしい。
しかし、
人を殺す武器を使うと、人は死ぬ。。。



戻って中国の話。

とはいいつつも「国民性」というのはあるのではないか。
1件あれば他にも、とも考えてしまう。


中国からの食料品輸入額。
2008年毒餃子以降ちょっと減ったけど、去年には以前と同じくらいまで回復していたそうな。

今後も同じことが起こるのではないか?
再発防止はできるのか?


そもそもなぜ中国なのか?
「安いから」
「安いのは、中国が途上国だから」という人がいた。
「だから考え方も途上国なのだ」という人もいた。

なんでそんなに安いのか?
ファ○リーマートで言えば、商社が中間に入っていたそうな。
ということは間でいくらか抜かれる。

それに検査。
自社・自社の下請け・そして商社がそれぞれでチェックをしに行く。
その交通費、人件費。
そして製品の運搬費用もかかる。

そんなこんな色々あっても海外で作るほうが安いのは、
「工場で働く人の月収が1人1万円くらいだから」
だとテレビで言っていた。

人件費が違いすぎる。



「安くてそれなりの物を食べるか、少々高くても安全な物を食べるか、消費者の選択にかかっている」
という人がいた。

そんな単純でいいのか?
いや、食の安全は国にして欲しいし、国がすべきだと思うし、日本はするやろう。

もし「安くてそれなり」がまかり通るなら、高いものを買える人だけが安全な物を食べられるという二極化になっていかないか?
それは医療以上に問題やと思う。


24時間監視の必要性を言っていた人もいた。
しかし、

『常温の倉庫で他社製の“冷凍手羽先”を上海福喜食品と書かれた箱に無造作に移し替え、自社製と偽って輸出用などとして出荷するシーンもあった』
これは敷地外で行われていたらしい。
とすると検査官が来ても、この建物の存在を知らなければ、見抜きようがない。

監視カメラ以外の所でされたら意味はない。
抜け道はいくらでもある。

それに検査の時だけちゃんとするのは、製造業の時同じような経験をした。
検査のための掃除、片付け。
その時だけ隠しておく物もいくつかあった。

検査の時だけちゃんとするのは日本でも同じ。
検査するなら日程を決めずに不定期に、抜き打ちで行くのがいい。



すべきは監視や罰則や支配よりモラルの向上。

そのために必要なのは?
わからない。
わからないけど、おそらく対話ではないやろうか。

モラルの向上がなければ再発するやろう。


モラルという言葉を調べて見つけた。
「祖先の習慣」、意訳すれば「祖先の生きた道」のことである。モラル(道徳)はマナー(作法)と違って、身振り手振りで教えることのできるものでなく、個々人の心の中で日々蘇らせるものである。
ことばの歴史をたずねる旅 より

ということは、祖先がある程度なら、その習慣を蘇らせても「ある程度」。
ということはやはり異文化交流で周りの良い所を吸収することが必要。
つまり対話。

しかし、ビジネス。
そこまで時間をかけられないなら・・・。


一消費者として気をつけること。
出来合いのものは避ける。
原産国を見る。
かな。