あっ草花

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君が代について パート3

6月28日 朝日新聞
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社説
君が代判決 判事の声に耳を澄ます
 
『学説の多くが違憲説をとるなか、民主主義の基盤である基本的人権の重みを、憲法の番人はどうとらえているのか。疑問と懸念を残す結果となった。』
『合憲という多数意見の結論だけでなく、最高裁が発したメッセージの全体を受け止めて行動してほしい。』
 
この記者さんと同じように思う
今回の結果に疑問を抱き、その結果によってこれからの処分と、処分を受けないようにしようとする教師達の行動を懸念する。
本当に「思想・良心の自由」を保障した憲法19条に違反しないのか。「間接的に誓約」する面がある、こちらの方が重要ではないのか。
 
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論争 君が代起立条例
 
・強制の必要はあるか
・思想・良心の自由は守れるか
・「教育の独立」は保てるか
 

大阪府知事 橋本徹 ルールを拒むのは言語道断だ
 
『今の時代、日の丸や君が代軍国主義の象徴ととらえるような歴史観をもった方々はごく少数になって、起立しないことを認めるデメリットの方が大きい。』
この言葉で「少数意見は切り捨てる」という感覚が見て取れる。損得だけで判断しているのではないか。

『今回の条例が思想・良心の自由を侵すかといえば、それはないと思います。先日の最高裁判所が示したとおり。』
あの判決の意味は大きい。府知事にとってはいい材料。だからといって処罰を設けるのはどうか。

『今回の条例は一般規定を設けただけ』
違反しなければいい、それは考えを表現するなと同意だと思う。

『政治的中立性が金科玉条のようになり、教育現場が治外法権みたいになってしまった。』
これはよくわからない。もしそうならいきなり政治が入らなくて、まずは透明性を出させる等、自分達でなおさせる必要があるのでないか。いきなり圧力をかけるのはいかがか。

『「繰り返し違反する公務員の給料なんて税金で払いたくない」というのが民意。教育現場は今や保護者の求めるものとかけ離れている。』
個人的に言われたような表現。それが大多数なのか。どこまで煮詰めて議論した内容なのか。今や桃太郎のお芝居で「我が子がかわいそう」ということで、主人公の桃太郎が10人以上になるというのが今の保護者の求めるもの、と俺は認識。そんなものまともに聞いてどうする。もちろん、違反する内容によるけど。
 
『今度は「政治の不介入の行き過ぎ」を修正しなければならない。民意を受けた政治が一定の方針として規範を定め、それに基づき教育委員会が現場をマネジメントする。』
時代に合わせた教育・政治は必要と思う。でもやはり、橋本知事からは「少数意見は切り捨てる」が感じられてしょうがない。
 
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官房長官・元自民党衆議院議員 野中広務 一色に染まる社会はイヤだねぇ
 
『教職員を処分してまで従わせようというのは、国旗・国歌の制定に尽力した者として残念。』
『国旗や国歌をどう思うかは心の問題で、法的根拠さえ作っておけば十分だと思った。』
『学校できちんと国旗・国歌を教えるべき。この国を愛し、この国のシンボルはこれだと自然に浸透していってほしい。』
『暗い時代を知っているからこそ、私は物事を一色に染め上げるような動きに対して生理的に反発するようになりました。』
『政治が教育を支配した戦時中の反省に基づいて「教育の独立」という変革をした。それが戦争の記憶の風化とともに忘れられている。』
 
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少し前テレビでやってた映画『ブタがいた教室』を見た
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8782
 
「先生はこのブタを育てて、最後にはみんなで食べようと思います。」と提案
最後、クラスの意見は「食べる」「食べない」に二分
そんなストーリー
 
実話で賛否両論あったらしいが、子供達は『いのち』について考えたと思う
映画では最後まで担任の先生は口出しせず子供達にどちらにするかお互いに意見を言わせた
最後は先生の1票で決定した。とあった
最初から最後まで先生がどちらにするか決定していたら、子供達は考えただろうか。学べただろうか。
 
「時代が変わった」というなら、多様性を重んじるべき。
そしてそれを話し合いで考え合うべき。

ルールは必要。
でもそれが押さえつける結果となってはいけないと思う。
 
政治ももっと足の引っ張り合いではない、建設的な議論を望む。