あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

自ら

ここ数か月、ほぼ毎週来てくれていた人に失言をしてしまった。

ここから前提。

少し前に、隣のパンを買って来てくれた。
そのことは嬉しかったので、喜んでお礼を言った。

その後もこのお客さんは隣のパンをちょくちょく食べているとのこと。
俺は健康面で言えば、パンをしょっちゅう食べるのはよくないと思っている。


ここからきっかけ。

このお客さんは同じ症状でずっと通ってくれていた。
整体すればその都度軽くなるが、数日経つとほぼ元に戻る。
だからほぼ毎週来てくれていた。

俺は治したい。治って欲しい。
その為に必要なことは色々伝えてた。

伝えた体操はけっこうしてたらしいが、あまり効果が見られない。
そんな中ハッキリは忘れたけど、確かお客さんが「なかなか治らない」的なことを言ったと思う。

だから俺は「食生活の見直しも必要です。パンもいいんですけど」と言ってしまった。
それを言った翌週来なかった。

おそらく、批判されたと感じたんやろう。
「せっかくパンをあげたのに」と。

「もっとよくなれる」
それは暗に、「今がよくない」と否定していることになる。
否定されて嬉しい人はいない。

お客さんの嫌がることをするお店に行きたいと思う人は少ないやろう。



元号が4月1日に発表されるとのこと。
もうじき入学・入社の時期でもある。

そんな中、新社会人に向けての心得があった。
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ほうれんそう=報告、連絡、相談
こまつな=困ったら、使える人に、投げる。 
きくな=気にせず休む、苦しいときは言う、なるべく無理しない。 

最もしてはいけないのは、 ちんげんさい=沈黙する、限界まで言わない、最後まで我慢。 
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専門家は「ほうれんそう」と
「おひたし=怒らない、否定しない、助ける、指示する」
は知っていたが、それ以外は初耳とのこと。

そして「おひたし」も現場ではあまり使われていないとのこと。
いい教えがあっても使われなければ意味がない。

教えても見に付かなければ使えない。



柱=意志
梁(桁)=知識

柱がないと梁はかけられない。
だから自分の意志がハッキリしてないと知識が身に付かない。

ということは無理やり教えても意味がない。

しかし、「さあやろう」と思うだけでプレッシャーになる人がいる。
その場合は、人の手を借りるのが有効やと思うけど、今の時代、人に合わせる必要があると意識することが大切。



どうすれば、自分からやろうという気にできるか。
そういうことがこの記事にあった。
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クライアントに対する商品の提案や、ソリューションの提案における説得には2種類ある。
「外発的説得」と「内発的説得」だ。

外発的説得とは、相手から一方的にプレゼンや説得を聞かされる形式の説得方法だ。
外発的説得では交渉する側が答えを提示する。
一方で、内発的説得は交渉される側に答えを言わせる説得術だ。

相手のなかに気づきを与えたり、不安を生み出すことで、説得の成功率を高める手法を内発的説得という。
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不安を生み出す手法は、効果はあるかも知れないが頂けない。
できるなら「気づきを与える」ことで引き出せたら最高。

では、「気づきを与える」にはどうすればいいか。
それにはこの記事。
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ABテストとは、ページの一部分を2パターン用意して、どちらがより効果的かを検証するテストのこと。
最終的に重視するのは、リテンションを高めることではなくて、理解度を深めることというわけだ。
「脳の性能はすばらしくて、じつは明示的に示されるよりも、暗示的に示されたほうが記憶に残るんです」
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つまり選択肢を与える。
すると「いい方」を「自分で選ぶ」という自主性が生まれる。


例えば、
ピンピンコロリで死にたいか、
それとも、数年間苦しんで周りに迷惑かけながら死んでいきたいか。

多くの人がピンピンコロリやろう。

それなら、
好きな事を続けて気づいたら病気になっているか、
それとも病気にならないため、自分の中の適度を見つける努力を続けるか。

どちらがピンピンコロリにつながるかはわかるはず。


うーーーんいまいち。



なぜ「いまいち」と感じるか。
お客さんに言った時の反応を想像するとそういう感想が出てきた。

それはなぜか。
多くの人が、楽して、簡単に、努力せず、好きな物食べて、好きなことして、楽しく生きながら、尚且つ、ピンピンコロリがいいと思っているから。
つまり調子良すぎるねん。

でも、多くの人がそうなんだと前向きに諦める。



言われるのが嫌で来なくなった人に対して、俺は「治る方法教えてるのに、アホちゃうか」と思ってしまう。

しかし、「お客さんの嫌がることをするなんてアホちゃうか」と自分に言い聞かせないといけない。


「教える」ではなく「引き出す」
「見放す」ではなく「見守る」
「行動させる」ではなく「自分で選択させる」

つまり自主性を尊重するということが大切。