あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

注意より感想

毎月1回、師匠に整体を教えてもらっている。
メンバーはほぼ固定で今は8人前後。

その中に、ほぼ毎回時間ギリギリか少し遅刻してくる人がいる。
それに対して毎回イライラしてしまう。

しかし、「相手が遅刻した」だから「自分がイライラした」

これは軸が相手にある。
相手がどうあろうと自分はイライラしない、と決める。

こう考えてもイライラしてしまう。
数年前からこんな感じやから言おうと思いその内容を考えた。



はじめは「間に合うように」という指示を書こうかと思った。

・遅刻してくると他の人の迷惑になります。
・お会計や準備をして開始時刻には始められるような時間に来てください。
と。

でもそうすると「お前に言われたくない」という人は反発する。

そこでもう一捻りしてみた。
遅刻する人に、オーケストラコンサートのいい風習を伝えるのはどうやろうか。



去年、2018年11月15日
はじめて、オーケストラコンサートに行ってきた。はじめてのオーケストラコンサート

開演19時。
開場18時。
俺が建物近くに着いたのは17時前。

茶店でサンドイッチを食べて周辺を散歩して、中に入ったのは18時過ぎ。
チケットを渡して、ロッカーでいらない物を置いて、

18時10分頃、着席。客席はまだガラガラ。
18時30分頃、お客さんがボチボチ来だした。
18時45分頃、そこそこ来た。
18時50分頃、一気に来た。
18時55分頃、数人来た。

19時、演奏者数人が出てきた。
少しして残りの演奏者が一気に出てきて客席の照明が消えると、それまでうるさかった客席が一気に静かになった。
全員が座ったかなと思った後にヴァイオリンのソリスト登場。
その後、ひと際大きな拍手で指揮者の入場。
来たらすぐ演奏開始。


交響曲 第8番
第1楽章から第4楽章の間に拍手無し。
第4楽章が終わった時に盛大な拍手。

交響曲 第7番
第1楽章から第4楽章の間に拍手無し。
第4楽章が終わった時に、さっきよりももっと盛大な拍手。



これらから、
・15分前から10分前には、チケット(お会計)やクローク(準備)を終えて着席する人が多かったこと。
・楽曲を把握し、周りと同調し、拍手で演者や指揮者に敬意を表すること。
これらはとても素敵な風習だと感じました。

これだと、俺の感想であって、誰かに何かを指示するのでない。
これを聞いて気づく人は気づく。

これがいい。



それとついでにもう一個、メモ。

1階席から3階席まであるなか、特に1階席の拍手が大きかった。
最後のジョークに対する笑い声が大きかったのも1階。

お金を持っているから余裕があって、人を称賛(演者に敬意)できるのか。
はたまた、
人を称賛する人だからお金を稼げるようになったのか。

たぶん後者だと思う。