あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

情緒と日本人 本

情緒と日本人
岡 潔


面白かった。
これを読んで思い出したのがオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)。

日本語は世界の中でもオノマトペが多いと聞いたことがあった。
ただネットで調べると思ったほどではなかった。



日本語はヨーロッパ諸語と比較して擬音語・擬態語(オノマトペ)が多い言語です。
その理由の一説として、日本語は「音節」の数が他の言語に比べて極めて少ないとされています。

日本語の音節は112個。
英語の音節は3万個。

しかし、世界の言語の中でオノマトペが最も多いのは韓国語であり、その音節の数は約2000。
英語と比べれば相当少ないですが、日本語との比較をした場合、上記の音節の数と擬音語・擬態語の数の論理は成り立ちません。

ということやった。



「情緒」という言葉で思い出しのが、また漫画のワンピース。
以前から表情が豊かだと思っていた。
つまり感情の起伏を表しているんやろうと思った。

オノマトペを見て、またまたワンピースを思い出した。
オノマトペ「サラサラ」や「どんどん」「シトシト」など、同じ2語を繰り返すことが多い。

そしてワンピースに出てくる「悪魔の実」の名前。
ゴムゴムの実、メラメラの実、ヤミヤミの実などなど、これまた同じ2語を繰り返すことが多い。

情緒を表現したくてこういう名前にしたかどうかはわからんけど、もしそうなら深すぎる。



話がズレた。
「情緒と日本人」に戻ると「ん?」と思った所があった。

ふつうのわかり方ではわからない。
私の場合はある一刹那があって、それ以後「正法眼蔵」に関する限り、どこを見てもすらすらわかるようになったのである。

とあった。
「一刹那」に関して、本には詳しく書いてなかったけどネットにあった。

正法眼蔵」を10数年座右に置いたんです。
<中略>
そうすると道元禅師が衆僧と共に来て下さって、無言の説法をして下さった。
以後、「正法眼蔵」に関することはすらすらと皆わかる。
さて、そこんとこですが、どんな風にして会ったかっていうと、ある短い時間の間、私の周囲の空間が入れ替ったんです。
で、私には意識の不連続が二度起こりました。


岡 潔(1901年4月19日) - (1978年3月1日)
道元禅師(1200年1月19日) - (1253年9月22日)

この二人が生きて会えるはずはない。
そして岡潔が嘘をつく理由は見当たらない。


最後の方に岡 潔と松下幸之助の対談があった。
これもまた面白かった。

自分のやるべきことをやり、その上で日本の未来を憂いて理想を追求する二人。
二人とも「教育」に目を向け、自分の理想を持っていた。