あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

争わない

今月下旬、所属する団体が主催するフォーラムがある。
昨日はそのスタッフ打ち合わせがあったから店を休んだ。

そして今朝、店のシャッターを開けた時に横の果物屋さんが駆け寄ってきた。
「昨日すごかったわ。」

俺は昔から主語がない人がイヤ。ついイラっとしてしまう。
俺もちょくちょく忘れるが、この果物屋さんはいつもそう。

俺は一昨日果物屋さんから聞かれて教えた道がおかしかったのかと思った。
そしたら昨日オープンしたスーパーMのせいで果物屋さんも、そして当店すぐ横のスーパーCもメチャメチャ暇やったという話やった。

スーパーCの周りは人通りがなくなり、スーパーMの周りはすごい人やったらしい。
気になったから早速昼食後見てきた。

確かに今まで工事中ということもあったせいで人がほとんどいなかったのに、今日はスーパーMの周りは人だらけになってた。

・オープンセールやからやろう、目玉の安い商品が多かった。
・活気があった。
・照明が明るかった。
・レジの台数も多い。スタッフさんも多い。
・お店が広いから品数も多い。
・お弁当、お惣菜がおいしそう。(スーパーCのは評判よくない)
・サラダ専門のコーナーがあった。(スーパーCにはない)
・パン屋も広かった(一応スーパーCにもある。けどいつも棚の半分も並べてない)
・同じ建物内、1階には日用品も売ってるドラッグストアー。
・2階には内科、皮膚科、整形外科、薬局、それともう一個忘れたけど病院が並ぶ。
・エレベーターもエスカレーターもついてる。
・トイレは1階、2階にあった。
・駐車場も1階、2階、屋上と充分。
・駐輪場も入り口手前にずらっと置きやすいところに配置。(スーパーCのは奥の方)

つまり、とてもいい。
昔建築の仕事をしていた時、スーパーMの本社事務所に入ったことがあった。

「スーパーの裏方の事務員さんってこんなに大勢の人が必要なんや。」と思ったことを覚えている。
こういった人たちが「売れる店作り」を考えているんやろう。


新しくできたスーパーMの近くには俺のお気に入りのパン屋がある。
客数はどうなるのか、ここも危うい。

当店近くのスーパーC。
果物屋さんの話によれば、昨日は弁当や惣菜など賞味期限のある物はかなり品数が少なかったらしい。
スーパーMのオープン日、だから客数は減るやろう、だから売れないやろう、だから少なくしよう。
そういうことなのかも知れない。


帰り道スーパーCに寄ってみた。

悲惨とまではいかないけど、いつもより閑散。
落ち着いたと言えば聞こえはいいが活気どころか元気もない。

己を知って敵を知って負けないための戦略なのか・・・



昨日は師匠の講演会もあった。
師匠の仕事で2月頭に現地に行ったらしい。

そこで思ったのは「鉱物、植物は逃げずに、動物と人間が暮らせないから逃げている。」
「進化しているはずの動物と人間がなぜ生きられないのか。それは白血球があり、入ってきた異物と戦おうとするからだ。」
「だから何もしない方が強い。何かしようと思わないのがよい。」と、老子荘子の名前を挙げて言っていた。

なるほどこれから考えても、新しいスーパーが来たからと言って対抗しようとしない方がいいということか。



1月下旬、当店近くの自動車会社の社長さんが急に店に来た。
「異業種交流会に参加しませんか?」

どうやらこの商店街の年配者からの紹介で俺の所に来てくれたらしい。
集めているのは30代40代の店舗や会社の経営者。

1業種につき1名のみ。
まだ集め始めたばっかりやから10名くらいと聞いた。

それの第1回が来週にある。
奇遇にも俺の誕生日。

会の目的は自社・メンバー・地域の発展。


俺の勝手な予想やけどたぶんこの社長さん、この商店街の会長さんが亡くなったから動き出したのではないかと思っている。

会長さんは地域に尽力された方。
そういった方が亡くなったから「次は俺が」と立ち上がったんやと勝手に思ってる。

時期を考えるとそんな気がする。

同業他社と食い合わないように「1業種につき1名のみ」らしい。
ここでもまた争わずに支えあう精神が基盤。

人と比べず、自分にできることを頑張る。

今月は師匠のフォーラムや交流会など、久しぶりに面白そうな集まりがある。
ちょっと楽しみ。