あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

「知っている」けど「できていない」こと

今のお店は俺と女性スタッフの2人でやっている。
彼女の性格にイライラすることが多い。

いくつかあげてみた。
・洗濯用洗剤、中身がカラになっているのに、詰め替えを入れない。
・色んなフタ、閉めずに乗せるだけ
・カーテンは開けたら開けっ放し。
・俺は掃除機を使って掃除をするけど、彼女はクイックルワイパーでしか掃除しない。だから絨毯の所は掃除しない。
・お客さん用のスリッパを出さない、揃えない。
・コンビニ弁当のフタや受け皿、ソースとかの袋を別々にゴミ箱入れるから、前にゴミ袋が破れてて床が汚れた。その掃除をしたのは俺。
・ゴミ箱にゴミを入れるのは、入れるというか上に乗せるだけ。毎回俺が中まで押し込む。
・レジにクシャミの跡らしきツバがついていた。俺じゃないから彼女しかいない。聞いても知らん顔、二人しかいないからすぐわかるのに。
などなど他にもある。

まとめると
・自分勝手、わがまま
・周りの人のことを考えない
・超がつくほどめんどくさがり
・何事もしっぱなし
・しょーもない嘘をつく
・人に何かを言われるとすぐにすねる
・自分に都合が悪いと返事をしない
・できるのにしない

でも、必要最低限はする。
そして、人にあれしろとは言わない。
だから、気がつく人間がすればすむ話。

洗剤の詰め替えは、使い終わった人が入れるか、次に使う人が入れるかの違いだけ。
俺は次の人のことを考えて入れておくけど、彼女は違う。

前から自覚はしているが、やはり俺は細かい。
その細かい俺と大雑把な女性。
俺も彼女も、始めの1ヶ月目が終わる頃、去年の12月末頃が一番イライラしていた。



俺がよく思うこと。
・こうした方がいいのに。
・これをすべきやろう。
・なぜそうしない。
・規則で考えたら俺の方が○○だ。
・俺は○○してるんやから。


これを戒めるいい言葉が少し前のドラマ「リーガルハイ」であった。

「間違ってないと思っているところが間違っている。」
「導こうとすることが違う。まずそこから降りろ。自分も底辺の一匹であることを自覚しろ。」
「皆が幸せになる世界を築きたいと本気で思うのなら方法は1つ。醜さを愛せ。」

「自分が正しいという考え」や「人に教えようとすること」自体がおこがましい。



師匠がなぜ俺にゴルゴ13を読めと言ったか。
色々思いついたけど、一番は「人にとやかく言うな」ということやと思った。

ゴルゴの台詞で一番多いのが「・・・・・・・・」
「寡黙な文学」とも言われているくらいゴルゴは沈黙で語る。

人に指示や命令をすることはほとんどない。
人に求めずに自分の仕事をするだけ。
たまにコンビを組むこともあるけど、その時は自分も命がけ。

ゴルゴの本に載っていた
汝ら、人を裁くな。裁かれざらん為なり。
己が裁く審判(さばき)にて、己も裁かれ、
己がはかる量(はか)りにて、己も量らるべし。
(マタイ伝福音書―第7章)

何度言ってもできていないことを、師匠は違う形で教えてくれたのだと思う。


これからはどうするか、「コップ半分の水」と「ゴルゴ13」から学ぶ。

コップに半分しか水がないと考えるか、
コップに半分も水があると考えるか。
これらは状況や心理によって変わってくるもの、とのこと。

ゴルゴは「俺には想像も、推察も、仮定もない。あるのは事実だけだ。」と言う。
だからゴルゴなら、
「コップに水がある。」
と、事実だけを言うに違いない。
ゴルゴにとっては「半分」という量すら重要でないのかも知れない。

だから、
あの女性はそういう人なのだ、と彼女(事実)を認める。



そして俺がもし女性スタッフに何か言うとしたら・・・

だいぶん前「ホンマでっか!?TV」で、さんまがオール巨人のことを「自己中心的でわがまま」だと言っていた。

それを聞いたある先生が「そういう人はもう少し年をとると思いやりがでてくる」みたいな「イヤでも前向きな性格に変わってくる」ということを言っていた。

そしてその後に先生がネタばらしをしていた。
「私がそう言えば本人さんは”そうなのかな?”と思って、そういう方向に進む。暗示をかけた」
と言っていた。

明るい予言。
師匠がいつもいう「前向きな言葉だけ言いなさい」という事と共通していると思った。

俺がもし女性スタッフに何か言うとしたら、前向きないい言葉だけにしよう。



女性スタッフに求めるから苛立つんや。
「こうした方がいいのに」というのは俺のわがまま。

師匠からも「全てを包みなさい」と言われている。
ここではだいぶん粗を探して書いたけど、普段は言わないし、状況把握ということで・・・
これからはいい所だけを探すように。

少し前、ケイ先生の記事にも教えて頂いた。
「まず、自分から楽しもう」と。

人に指図せずに人から認めてもらえるように、自分のことをがんばる。
知っているけどできていないこと、
謙虚に
そして貪欲に。