あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

考えるもと


マイケルサンデルの経営者白熱教室

(会場入りする前のインタビュー)
今回のディスカッションの目的は、
企業の社長が企業の役割についてどのように考えているか?
震災復興に関して企業のリーダーとしてやるべきことは何か?
民主的な資本主義社会において企業はどうあるべきか、という広い議論につながることを期待している。
(はじめに話し合いの方向性と着地点を決めておく。話が逸れても、元の話に新しい話題も含めつつ議論を展開していく。)

(会場に入って全員の前で)
活発な議論を期待します
自由に語っていただけると期待しています
(場の雰囲気を和ます)

マイケルサンデル
「震災と原発災害のあと、皆さんの会社が果たした役割について話し合いましょう。どんなことをどのような考えで進めたのか?」

「現場に行って現場を見て自分で判断した人」と
「現場の人間が一番わかっているのだから後方支援に徹した」という2パターンが多かった。
(どちらも道筋を決めてそれに向けて行動する、ということは共通。)

マイケルサンデル
「今の復興のスピードに満足か?不満か?」
全員が不満に手を上げた。
(ここでもし、意見が分かれたら議論が続いたやろう。けど皆が同じ意見やから議題を変えた)
マイケルサンデル
「経験に裏打ちされた見識に基づき、なぜ復興が遅いのか?」

・政府、地方自治体、地元住民。意思決定者の意見が割れている。民主主義のいい所でもあり悪い所でもある。

・意思決定の構造に問題がある。中央はお金は出すけど地方を信頼して口は出さないことが大切
(しかし任せたら任せたで結果は・・・)
復興予算1000億円、異例の返還要請へ…政府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130622-00000992-yom-pol

・地方ごとにバラバラに復興計画をたてていたら全体として見えなくなる
(という反対意見)

マイケルサンデル
「大きなビジョンは誰が決めるべき?」

・国のリーダー

マイケルサンデル
「高台に住み替えるか、元の所に戻るか、誰が決める?」

・広い視野、バランスが大切。

・合意形成までのプロセスが大切。

マイケルサンデル
「地元住民がメガソーラーはいらない。復興とは元通りに再建することだ。となったら政府は地域社会に合意をとる必要があるか?」

地方自治体が決めるべき。そうしないとモチベーションが上がらない。

・最大意見を考慮すべき。

・政府と地方自治体とがディスカッションすることが大切。政府は何ができて、何ができないかを地方に伝えるべき。

マイケルサンデル
「合意にこだわる事が復興のスピードを遅らせているのか?」

・地方と政府の間での合意を得るのに時間がかかっている。会社で言えば、社員から意見を聞くのが民主主義。最後に決めるのは社長。

マイケルサンデル
「企業の経営者の役割は国の首相の役割と同じと言えるか?」

・意思決定する役割、そしてその責任を取るのは同じ。「誰の為に」が違う。首相が利害関係者に対して責任を取れる形になっているかを検証することが大切。その認識が国民にないと受け入れられない。

・落としどころを持って合意形成を行い、トップダウンで指示を出す、という面で同じ。

・会社は一つの組織、国も一つの集団。意思決定するという意味で同じ。

・強いリーダーシップで決めるという事が震災においても大切。

マイケルサンデル
「政府の信頼を回復するにはどうすればよいか?」
(震災時の情報に関して国民が政府に対して不信感を持ったという話のあとの前向きな質問)

・被災地の共感をどう得るか。共感を得ながら対策を作る、プロセスにおけるステップが弱かった。それを補うためにもう一度共感を得るための説明をする。

・福島をどう解決するかに対して「政府の見解を明確に出すこと」が信頼回復に重要。

不信感の原因は2種類
・問題意識を共有していない、共感していない、この人わかってない。
・やることが決まっているのにやってくれない、やると言ったのにやっていない。
これらが欠けていると不信感に繋がる

マイケルサンデル
「もし一つだけ日本の社会の仕組みを変えるとしたら何が一番容易か?震災の経験から学んだことで答えてください。」

・強いリーダーシップ、リーダーに対する信頼が必要。「あの人が言っているんだから」という信頼感をもてるリーダーを、国民が選べる仕組み。

・特に復興のプロセスを見た中で、地域の組長に権限を移管していく。枠組みを国で決めて、細かい内容は地方で決められる権限が必要。

・企業は「より本業を磨くこと」本業が危機の時に活きる。

まとめ
特にリーマンショク以降、時代・考え方は変わった。
企業は社会の共通善のためにある。
これからは世界に通用する、人のことを考えた経営が必要。
 



(番組を見て)
人の話を遮ってしゃべり出す人は一人もいなかった。
意見がある人は手を上げて、当てられるのを待ってから発言する。
聞く耳を持つことの大切さ。
 
これが政治家なら、
自分の言いたいことはなりふり構わずしゃべり続ける。
人の話を聞かない。
人を見下す、鼻で笑う。

それだけ自己主張が強くないと政治家としてやっていけないなら、
そのシステム自体が間違っている。

政治家に必要なのは強い自我ではなく、
国のため、国民のために働くという利他心。
 
(でも、それを言ってどうなる。というあきらめ)

会社は利害関係が重視される。
お客様、社員、株主、社会。
それらに嫌われると存続できなくなる。
会社の価値と株価は違うとも言っていた。

国。
国民に利益がなくても、政府はなくならない。
本来国民のため。というのが機能していない気がする。
 
一番は「企業は、より本業を磨くこと。本業が危機の時に活きる。」かな。
自分のすべきことを頑張る。
 
 
誰の言葉か知らないけど、フェイスブックに使ってる。
「どうにもならないことの多い世の中ですので
せめて
どうにかできることはやってみようと思うのです」
 
いつもこうやって鼓舞するんやけどな。