あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

ベスト

 
一緒に働く女性Sさんから
「本当に面倒くさがりですね」と言われた
俺がその女性Sさんに対して思っていた感想と同じ事をSさんが俺に言ってきた

今まではSさんから直接の被害はなかった。
だからやり方が違う所は「お互い様」だと考えて何も言わなかった。

でも、俺のやり方、考え方を否定されたら話は変わってくる。
「それなら俺にも言いたいことがある」と言って話し合いをした。

お互いのしたいこと、すべきこと、優先順位が違うけど、向かう方向は同じ。
お互いを尊重しあう、ということで話はついた
と思う。




Sさんはかなりの負けず嫌い。
俺に言われっぱなしで終わるのがイヤだったんやろう
さっきの話し合いが終わった後に責めるように言ってきた。

お店の営業時間は10:00~22:00
俺は待機時間を10:00~21:00でお願いしている。
そこをSさんは「お店のため、お客さんのために、22:00までいるべきだ」と言ってきた。
それがこのお店の通常なんだと。

Sさんはたまに10:00~22:00の時もあるが、だいたいは
10:00~17:00又は17:00~22:00。
 
Sさんがオープンからラストまでフルで入れないのは子供がいるから。
それがSさんの都合。

人に押し付けるほど自分がやっている訳ではない。
それに俺は面接の時に10:00~20:00の約束で入った。
マネージャーさんのお願いで「落ち着くまで」という約束で21:00までになった。

そんな経緯も知らずに言って来るから腹は立ったが説明した。
すると、「Sさんの周りは自営業の人達ばっかりで3ヶ月間に休みが4日の人とかいますよ。それに築100年さんなんか家に帰っても暇でしょ」ときたもんだ。
だから頭にきて「自分の価値観を人に押し付けないほうがいい」と言った。




俺が22:00まで居たくない理由

・夜のお客さんは数が少ない。待つだけではお金にならない。
・体力があまりないので、家で体操をしっかりしてその日の疲れをとってから寝たい。
・自分の時間が欲しいから、給料のよかった前の会社を辞めて、時間の自由がきく委託の働き方にした。
・今の報酬の割合のままでは、もらえる額が少なすぎて頑張るのがアホらしい。
Sさんには言っていないが、これが俺の都合。
 

そんな言い合いをして帰ってきて、整体の先生からもらった本を何気にとった。
本をとったのもたまたま、パッと開いたのもたまたま。
本当に不思議なこともあるもので、始めに開いたページの言葉が響いた。
 
 
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人を相手にせず、天を相手にせよ。
天を相手にして己を尽くして人を咎めず。
我が誠の足らざるを尋ぬべし。

西郷隆盛 『南洲翁遺訓』
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その言葉を見たとき、ベストを尽くしていないことがわかった。
しんどいから時間を短くするのではなく、しんどくなるのがイヤやから前もって時間を短くしていた。
体操がしたいなら、店でもできる。
店にいても空き時間は多くあるのだから本も読める。
今の報酬がイヤなら、結果を出してから要求すればいい。それでもダメなら店を変えればいい。
そもそも一番の目的は自分のお店を出すこと。それに向けて尽力しなければいけない。

次の日に早速シフトを22:00までに変更した。
人の事はどうでもいい。
自分がベストを尽くしているか。

月初に立てた今月の目標の額にも届きそうにない。
少しでも悪あがきをしないと自分の収入に直結する。
体力はまだ限界まできていない。

まだまだやれる。
やらなければいけない。