相撲のことはたまにニュースで見るくらい。
今回の騒動も詳しくはわからない。
だから今回の記事はほとんど憶測。
今までは漠然とニュースを見ていただけやけど、考えをまとめてみたらどうやら自分は貴乃花親方擁護派。
おそらく貴乃花親方は土俵の上を神聖な場所だと考えているんだと思う。
土俵の上は相撲を取る所で個人の感想を言う場所ではない。
人気漫画「スラムダンク」
バスケットで言えば体育館の床が神聖な場所。
そこに土足で上がりこんでくるというシーンがあった。
神聖な場所を傷つけられる、というシーン。
白鳳の行動は、貴乃花親方にとってこれと同じくらい腹の立つことだったのかも。
だからそれをした白鳳と意見が合わないのかも。
貴乃花親方は土俵以外のことには弱いのかも。
自分の正義を貫こうとし過ぎているのかも。
相撲協会の俺のイメージは肩書きと数が物言う世界。
他の会社にも当てはまるのかも知れない。
自分の得だけを考える人が多ければその意見が通る世界。
逆にそれ以外は歓迎されない。
もしかしたら貴乃花親方は今まで散々、協会の中で、協会のルールに則り、できる限り改革をしようとしてきたのかも。
それが限界まできてたのかも。
だから警察には報告したけど、自分の意見の通らない協会に筋を通す気になれなかったのかも。
落胆しきっているのかも。
貴乃花親方は法律に委ねることによって筋を通そうとした。
貴乃花親方を悪く言う人は身分の高い人、いい肩書きの人が多いのでは。
・決まりは守れ。
・上の言うことは聞いておけ。
・自分の下にあーいう人間がいたら使いにくい。
そういう気持ちでいる人は、貴乃花親方の行動に腹が立つのかなと思った。
白鳳の相撲は何回か見たことがある。
・相手が土俵の外に出ているのにさらに押し出す。
・勝負が決まった後でも相手を睨みつける。
そんな、負けた相手をさらに踏みにじるような行為を何度か見た。
どんな理由であれ暴力はいけない。
だから日馬富士にも品格があるとは言えない。
貴乃花親方は力士の時はこんな人間だと思わなかった。
それは、少なくとも土俵の上では礼を尽くしていたからだと思う。
「相手がいますから」と敗者を気遣い、しっかりと礼をして畳を降りた。
土俵や畳（神聖な場所）を降りるまで相手を気遣い喜びを抑えるその心が素晴らしいと思った。
品格とは、相手を思いやることだと思う。
コメント欄を見て思った。
歌舞伎の世界の品格とは？
人に対して思いやりがあるかどうかで考えるなら、演者・スタッフ同士。
又はお客さんに対してだと思う。
市川猿之助さんの怪我からの復帰の早さ、そして帰ってきた時のコメントを聞いても仲間内で思いやりがあり、お客さんのために一致団結しているというのが感じ取れる。
これがもし仲が悪かったり利益だけを求めている業界だったら、
・怪我したのは強行スケジュールのせいだ。
・誰々が悪い。その人の過去の経歴うんぬんかんぬん。
・実は元々うんぬんかんぬん。
などと言った愚痴が出てくるのでは。
会社で言えばどうか。
・利益のみを追求し、従業員に無理をさせる。
・ゴミなどの不法投棄。
・検査結果の不正。
・脱税もしくはそれに近い方法を取っている。
こんな企業に品格はないと思う。
だから品格があるとは、規模の大小に関わらず、人や社会や環境を思う気持ちのことを言うんだと思った。
今までの慣習を壊し、多くの人にとっていいことをしようとしている。
ちょうど自分も「最近トランプ大統領がなんか大統領っぽい」と思っていた矢先やった。
そして貴乃花親方には陰りが見え始めた。
二人の違いは何か？
求められてから行動したかどうか。
かな。
トランプ大統領は選挙で当選してから行動した。
貴乃花親方は外国人力士達の育成にも力を入れていたそうな。
心技体の心が大切だと。
そして神聖な場所を守ろうと必死に頑張った。
しかしそれは協会と、もしかしたら外国人力士達も求めるところではなかったのかも知れない。
今回の騒動のキッカケ、なぜ殴ったか。
報道を見る限り殴られた側も悪い。
でも殴るのは法律が許していない。
また映画「悪人」を思い出した。
法律で捕まる悪と捕まらない悪。
多くの人のために働こうとする人、自分達を守ろうをする集団。
製造業も芸能界もまだ騒がしいけど、どの業界もまだ現代のアクがまだ出切っていないのでは。
力が強い人間が偉いのではない。
一生懸命な人間がバカを見るような社会から早く卒業しようよ。
貴乃花親方が守ろうとしたのは、神聖な場所での所作。
もしかしたら、今回の一件で一番品格がないのは殴られた人かも知れない。
あくまで予想、妄想、勝手な憶測の記事でした。
