あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

ネクタイ

オレはネクタイが嫌い
大嫌い
前にも書いたような気がする

今日は実家に姉一家が新年の挨拶に揃ってきてた
あんまり話さない姉の夫とも一年ぶりのあいさつ
それも二言だけ
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。」
オレもお兄さんも話すのは苦手、人見知りも激しいのね

帰るとき、オカンがネクタイを持って帰れとオレとお兄さんに渡してきた
オトンはもうスーツは滅多に着ない
2~3本だけ残して後はあげる、とのこと
「デザインがいまいち・・・」と思いながらも
その場ではありがたく頂戴した

歩いて帰ってるとき、ふとネクタイが大嫌いだったことを思い出した
高校の時、当時伊丹市内で唯一のブレザーの学校やった
オレが入る1年前からブレザーになったらしく3年生はまだガクラン
いやいやネクタイも締めさせられた

(後に聞いた話ではブレザーになったのはイメージ一新のため
たしかに我が母校はオレが入る数年前まで荒れてた
学校の周りで平気で○○ナーも吸ってた
それがブレザーにして数年で市内でも上位の新学校に変わった)

中学生の頃から首のフックを締めるのがイヤやった
理由は首が絞まって気持ち悪くてしんどくて苦しかったから

ネクタイも一緒
苦しいのに大人はみんな聞いてくれない
「なぜ締めないといけないのか?」という質問にも
「だらしないから」
「みっともないから」
「それが決まりだから」
「ネクタイは締めるものだから」
見た目だけを言われ、納得いかなかった
普段からゆるゆるにしてたオレはちょくちょく先生に注意されてた

卒業写真、皆並んで写真を撮るときもネクタイを緩めていた
担任の先生に注意され、締めるフリをしてそのまま写真を撮った
確かにオレの卒業写真はだらしない

25くらいの時も会社の社長に同じ質問をした
「なぜネクタイをしないといけないのですか?」
社長「お客様に申し訳ないから」

その時のオレは朝から夜中まで一日事務所でパソコンとのにらみ合い
外に出るのは週に一回あるかないか
それやのに「お客に失礼」というのはピンとこなかった
でも社長がきちんと返答してくれたことと、
その答えに対するさらなる一言を出す知恵と根性がなかったから
その場はそれで終わった

たしか去年の夏、連れの結婚式で専門学校時代の連れ7人が集まった
夏ということもあり、ほとんどの人間が会場についてからネクタイを締めた
でもオレ以外のほとんどがネクタイの締め方を曖昧にしか覚えていなかった
その時は、「俺以外はみんな現場の人間ばっかり、
スーツなんてほとんど着てこなかったんやろうな」くらいにしか思わなかった
でもそのちょっと後に、ネクタイを締めなれた自分に気づき
悲しいやら大人になってうれしいやら、複雑な気持ちになった

今でも首に何かを巻くのは好きじゃない
気持ちが悪くなる
なので、カッターシャツの首周りをだいぶん大きめにしてもらってる
そうすることで、ネクタイをシャツまでいっぱいに締めても首は苦しくない
オレも学んだね

数年前からクールビズという名のノーネクタイ運動が始まった
大いに歓迎

上着を脱ぎ、ネクタイを外すと体感温度が2度下がるとするデータもあります
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200906/5.html

そもそもネクタイの起源は色々あるらしいが、なんかのマネというのが説として多かった
でもその元はそれぞれ意味のあること
・防寒を兼ねて羊毛の布を首の回りに巻いていた
・兵隊達が妻や恋人から贈られた布を首に巻いて故郷をしのんだフォカーレがネクタイの始まり

今のネクタイの意味は?
見た目だけ?
地球のためなら外す方がいい?

「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」で浜口 直太がホリエモンのことを書いてた
Tシャツとあの言動がだいぶん損してる
謙虚な気持ちでできるだけ人に不快感を与えないようなイメージつくりをすれば、
かなりの支持者を得るでしょう
ほとんどの人は理屈より、見た目で好き嫌いを判断しています。


オレは嫌々ながらも今はネクタイを締めてる
もし誰かに「なぜネクタイを締めないといけないのか?」と質問されたら
なんて答えよう

「長い物には巻かれろ」
「人は見た目が大切」

それともやっぱり
「相手に失礼だから」
かな?