あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

この世界の片隅に 映画

ちょっとネタバレあり。

映画は極力、内容を知らずに見たい。

この映画は人がFacebookで紹介してたのを見て知った。
有難いことに、その紹介文にはほとんど内容は書かれていなかった。
パッケージを見て「何となく」は予想していたけど、それ以外も内容は一切見ないようにしてから見た。

「面白い」とは言えないが「見てよかった」作品。



見終わってから、アマゾンで人のレビューを見てみた。

☆5つが満点で☆1つが低評価。
☆5つが多い中(79%)、☆1つも何人かいた(4%)。

☆1つの人のコメントだけ読んでみた。
どうやら「もっとグロテスクな内容を期待していた」という、裏切られた感のあるコメントが多かった。

刺激を求めて見たらほとんどなかった。
期待を裏切られた。
だから低評価。



しかし、「絵」自体の刺激は確かに少なかったが、内容はかなり濃かった。
俺はあまりに切なくて何度か泣いた。

しかし、☆1つを付けた人たちのコメントを見ているとどうにもそこら辺が伝わってないように思えた。
読み取る力(思いやり)がないから、すごさ(悲惨さ)が理解できていない。


自分が理解できていないだけなのに、作品を貶める。
自分が望んだ結果でないから、作品を貶める。


7/19の時点で33人死亡という大惨事。
あまりにひどい。

自分のことは棚に上げて、他人を責めることに力を使う。

どうした日本。
どうした日本人。



もし、これを読んで「一緒にすんな」とか「自分は関係ない」と思う人がいたら、そういう心が、社会が、今回の犯人を生んだんだと考えた方がいい。

「そしたらお前に何ができるのか?」
俺は俺の理想をここに書いている。
困った人を助ける職業に就いている。
いつも周りを気にして歩いている。

一人の力は小さくても束になれば大きな力となる。
「自分は関係ない」と考える社会より、「自分に何ができるのか?」と考える社会の方がいい方向に向かうはず。


この世界の片隅に」の中のセリフ。
周作の母「みんなが笑うて暮らせりゃええのにねぇ」
すずさん「ほんまですねぇ」

ほんまですねぇ。