あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

日本人の甘え 本

日本人の甘え
曽野 綾子


図書館に予約した本を取りに行ったついでに他を探し、タイトルと著者の経歴に惹かれて借りた。

新潮45「人間関係愚痴話」2015年1月号~2016年5月号を改題の上、まとめたもの。

P39~P40
作家は昔から偏った変人が多かった。むしろ穏当で良識的で中庸性のある人が、個性的な作品など書けるわけもないのである。


スペインでは巡礼者から医療費は取らない。
という話があった。

これを読んで四国のお遍路さんの話を思い出した。
四国八十八ヶ所を巡礼する「四国遍路」。
お遍路さんは無料で食べ物や宿や休憩所を提供されたりするお接待を受ける風習がある。
お接待は「大師様への功徳」だそう。


P.182
私は利己主義なのだろう。
と書いていたが、これは謙遜で人が好きなんやろうと思った。


2015年前後の話や戦争体験、NGOの仕事で行った海外の話などが書かれていて、日本人の無知からくる甘さ、世界の厳しさを知っている著者だからこその言葉が多くあった。