あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

図説 東洋医学 基礎編 本

 
図説 東洋医学 基礎編
1979年12月1日初版発行
俺が買ったのは2010年7月13日第45刷発行
30年以上のロングセラー

 

85冊目


始めの方に書いてある
「すべてのものを五つの要素に分けて説明しようとすることが不合理である。・・・」
「しかし実際まことに当を得ていると思われることが多く・・・」
「すべて首尾よくいくかというとそうではなく、全くでたらめなと思うことも多い。」
「真の意味での再検討をする必要がある」
「非人情的な数字で表現できるような類ではない」
「直感に近い感覚的なもののように思えてならない」

つまり、科学的に証明されている訳ではない経験則から得た知識は、すべてを信じることはできないが当たっていることがある。
ってな感じかな

経穴は、経路の診察部位であり、同時に治療点にもなる。

ある一線を越えて自然に元の健康状態に復元できない状態に陥ることを疫病と考えている
原因は、外因・内因・不内外因

外因、風邪や湿邪など
内因、過度の喜怒哀楽など
不内外因、飲食・疲労・遺伝など

七情

怒れば
漢方、気は上昇
日本語、カッとなって気は逆上

恐れれば
漢方、気は下降
日本語、恐ろしくて腰がぬける

喜べば
漢方、気はゆるむ
日本語、うれしくて気がゆるむ

驚けば
漢方、気は乱れる
日本語、気が動転する

悲しめば
漢方、気は消える
日本語、悲しくて気力がなくなる

思わば
漢方、気はかたまる
日本語、考えすぎて気がふさぐ

憂えば
漢方、気はちぢむ
日本語、気をもむ

西洋医学では、病気になった原因(例えば菌)を撲滅することを考える
漢方では、正気が邪気に勝てば病気は治ると考えて体質改善を考える
 



なぜ悪くなったのかを治さないといけない
それは体全体で見ることが必要
それを経験から積み上げたのが東洋医学だと思う

そしてこれをまとめた人も
この本はあっているところも、違うところもあるから再検討が必要だと言っている

今の西洋医学が全てではないと言っているし
東洋医学には間違いもあるという
 
この本を読んだ感想は
「あーこういうもんなんや」
 
鍼灸で好きなのは「診断即治療」
 
原因がわかっても治せないと意味がない
どこをどうやって効率よくほぐすか
体の自然治癒力を活かすには?

勉強として必要なのは
解剖学
生理学
そして、原因を探して元に戻すのに必要なのは
力学