あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

戦争と子供への接し方

小さな子供への接し方を師匠に教えてもらったことがある。


大人が意図しない(危険な)方向に子どもが行こうとした時、
「そっちへ行ってはダメ」と言ってもあまり効果はなく、
「こっちにもっと楽しいことがありますよ」と誘導する方がいい、とのこと。


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先日、黒柳徹子さんの記事を読んだ。

 

黒柳徹子さん「戦争反対」なんて言えなかったあの頃 いつもおなかが空いていた幼少期 #あちこちのすずさん - 未来に残す 戦争の記憶 - Yahoo! JAPAN

私はたくさんドラマや芝居などに出ましたけど、ちょっとでも戦争に加担するようなものがあったら、『絶対そういうものにはでないようにしよう』って自分で決めてましたから。これだけ長く芸能界にいて、1回も出ませんでしたから。それは戦争に対する思いだって自分で思っています

 


そして今日(8/12)読売新聞で作家 逢坂冬馬さんの記事を読んだ。


祖父は幼少期、私に何でも買ってくれました。
ただ一つ、買ってくれなかったのが「零戦」のプラモデル。
「それだけはダメだ」と、強い意志で制されました。
祖父は自分の内面を変化させた戦争を象徴する兵器を嫌がっていました。
それがたとえプラモデルであっても孫が作るのを見たくなかったのだと思います。


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戦争をしてはいけない。
それは多くの人が理解し望むこと。


しかし、伝え方は人それぞれ。
何も言わない人。
武勇伝を言う人。
悲惨さを伝える人。

事実のみを伝える人。


自分は黒柳徹子さんや逢坂冬馬さんのお祖父さんのような伝え方がいいと思う。


黒柳徹子さんはユニセフ親善大使として精力的に活動されている一方、戦争に加担する作品には出ない。
逢坂冬馬さんのお祖父さんは孫を喜ばせることをしているが、戦争に関係する物は例えオモチャでも与えない。


お二人とも「そっちへ行ってはダメ」と言うのではなく、「こっちにもっと楽しいことがありますよ」という伝え方をしている。


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少し前まで、戦争は政治家が起こすものだと思っていた。
でもその政治家を選ぶのは国民。

 

前回の選挙で「防衛力の抜本的強化」という方向を示した自民党が選ばれた。

だからこの先戦争が起これば、自民党を選んだ国民が戦争を引き起こしたと言えると思う。

 

両手を上げて仲良くしましょうと笑顔で近づくのと、

手に銃を持ちそれを背中に隠して作り笑顔で挨拶する。

どちらが相手と仲良くなれるか。


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少し前まで、戦争は絶対にしてはいけない、しない、だから武器も自衛隊も必要ないと思っていた。


でも最近、「戦争に負けてはいけない」と思うようになった。
そのためには、自分には不本意な「必要なこと」もあるやろう。


しかし、やはりそれ以上に戦争を起こしてはいけない。


「してはいけないこと」を言い続けて悲惨さを伝えていくより、「ではどうすれば良かったのか」と過去から学び、「どうなればいいのか」と未来を創造する。


こういうことを一緒に考えて、それに向けて行動することが大切だと思う。