あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

ブリコラージュの材料

「日曜日の初耳学」インタビュアー林修 第31弾 森岡

 

森岡

合理的に準備してから
精神的に戦えないか

数学は、世の中の構造を解き明かす冷徹なメス

冷たさだけでは人はついてこないし
熱さだけでは道を間違える

数学を勉強する理由
問題にたどり着くために論理的に考える練習
問題解決能力を鍛える

点数が低かろうが頭を鍛えておくことが役に立つ

 

林修
数学をやって来なかった人
定数を動かそうとする

定数、変更できない数値
変数、変化する数値

 

森岡
定数、自分の力でどうしようもない事
変数、どうにかしなくてはいけない事


容量がよくない方
どうしようもない所に取り組んでいる

どこに時間と労力を集中すべきか

論理的に紐解いていくのが数学的アプローチ

 

数学を勉強する意味
情緒に流されない
論理的に考えることが
成功への唯一の近道

 

森岡

マイナスの特徴をポジティブに逆転の発想
山しかないじゃなくて山がある

山に何があれば人が集まるのか?考え抜いた
大自然のテーマパーク
人間が満たしたい本能を刺激


お客様の本能を理解しないと
本能にぶっ刺すことができない

人の本能を理解するには
自ら現場に飛び込み
自身の本能を働かせることが大切

 

森岡

「文脈」によってどんな特徴も強みになる

古いからこそ達成できる本能のぶっ刺し方はないかと考える

魔法さえかければ古さは強みになり本物になる

物自体が変えられない時何を変えるか
お客さんがかけているメガネを変える
絵が変えられない時は額縁を変える
「文脈」を変えることによって
中身の価値を操作できる

弱みの見せ方を変えることで成功した

 

弱みそのものを克服することはできるのか?

 

林修
自分が欠点と思ってる所は実はいい所
誰かが見つけてあげる事でその人が活きる

 

森岡

学校の先生や親が子どもにしてあげられる一番価値の高い事

普通人間って弱点をどう直そうか考える
ナスビはナスビにしかならん

ナスビであること、丸みがあること、紫色が黒光っていることを誇りに思えるようにしないといけない
ナスビをキュウリになれとか玉ねぎになれとやったら
しょぼくれたナスビにしかならん
ナスビは立派なナスビにするしかない

 

林修
「苦手なことを伸ばす」に否定的

 

森岡

日本人って平均率に持っていく

 

林修
いびつでいい

線みたいに突き抜けてる方が良い
バランスの悪い人間になって欲しい

 

森岡

弱みが強みになったのを見たことがない

弱みの見せ方を変えることはできるが
弱みが強みになることはない

 

その人の、成果、結果、プラスの影響というのは
その人の強みからしか出てない

 

弱みはある程度
食べず嫌いはダメ

弱みを掘る=動かない定数にいつまでもチャレンジしている行為

むしろ
自分が褒めれられたこととか、うまいこといった時のことを思い出してみると
必ず強みから結果が出るはず

 

会社はその人の成果に対してお金を払っている
成果は強みから出る
だから会社はその人の強みにお金を払っているから
弱みを鍛えても給料は増えない
だから強みは徹底的に磨く
やってやってやりまくる
磨いて磨いて磨きまくる

 

だからまず自分の中の強みを見て
「自分はこういうことが好き」「こういうことが得意」ということを
見定めることから全てが始まる

 

林修

特に入試直前になると
今まで苦手伸びなかったものが直前で急に伸びない
有限の時間の中でどの科目にどう使うのが効率がいいかを考える

 

ナレーター

努力して弱みを克服しても
せいぜい平凡レベルになるだけで強みになった訳ではない

 

ならば弱みに目を向けるよりも
強みを徹底的に磨いた方がよりよく生きることができる

 

森岡

賢く生きるヒントは動詞にある

 

Q、得意なものがないどうしたらいい?

 

得意なことがない人じゃなくて
得意なことが分かっていない人

その理由は人と比べるから分からなくなる

 

自分の中で「好きだな」「やってて面白いな」
という行為、動詞の中にヒントがある

 

カバンが好き→カバンに関わる仕事じゃなくて

動詞=属性的な強みが入っている

 

カバンをデザインするのが好き
デザインセンス
クリエイティビティー

 

サッカーが好き
これは名詞

サッカーの作戦を考えるのが好き
これは動詞
この動詞の中に自分の強みがある

作戦を考えるのが好きなら
分析能力
リーダーの要素

 

自分の好きなことを名詞ではなく動詞で考えると強みがわかる

 

失敗のない人生の方がよっぽど大失敗

自分の特徴を活かしながら
その目的を諦めずに追いかける
この中で新しい景色が見えてくる

 

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イェール大学助教授・成田悠輔の回


出演者
私は中卒で
専門家の人達の「勉強なんて意味ない。こんなの習ったってしょうがない」という言葉は信じがたい
結局、天才が言ってるから


林先生
やらなきゃいけない事をどうこなすか
受験勉強はそれを自分で工夫する機会がいくつも与えられて
そこで自分にはこういうやり方が向いているな、こうやると結果が出る、という成功体験は社会において再現性が高い、役立つものではある。


だから我々が受験勉強しなくていいよ、というのは、
我々はそれを勉強でやりましたけど、
それをスポーツとか絵画とか他で見つける人は全く問題がない
その自分の得意な方向で同じようなことができるんじゃないかと思うので


成田悠輔
こういう番組に出る人って僕を除くとみんなキラキラしてて
すごい美しかったり、完璧に見えるお手本みたいな人多いじゃないですか
そういう存在を見ると「どう近づくか」「どう吸収するか」を考えがち
だけど所詮僕たちは自分以外の存在にはなれないじゃないですか


だから「お手本にどう近づくか」を考えるより
「自分は違う存在なんだ」という違いをそのまま認めて
近づこうとする欲望に抗って、今自分がいるところにある自分の中の自分の個性を見つめ続ける


それを人に向かってどう説明したり、叫んだり表現すればいいのかを考える方が重要
どんな人もその人の個性を突き詰めると変な人になれるんじゃないか

 

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4/21読売新聞 特別面


スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さん(73)のインタビュー

西洋では科学的に理論を組み立てますが、彼らはそこらへんのものを集めて一つの考え方を作る。
ブリコラージュと呼ばれる手法です。
考えてみたら僕自身の考え方がそうで、宮崎駿という人物を解明するのにもこれが役に立ちました。
そこらへんにあるものを組み合わせて一つの物語を作るのは宮崎も同じなんです。


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Wikipedia
ブリコラージュ(Bricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。

ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。
ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。
また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人である。