あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

鶏卵

6/24
夫婦別姓 再び認めず


読売新聞の一面に記事が出た。


前日のニュースで知っていたけど、一面のトップ扱いに驚いた。
新聞を読み進めてさらに驚いた。


1面、3面、4面、8面、33面の合計5面に記事が載っていた。


前回まとめたこともあり、今回もまとめることにした。


・・・・・・・

 

tiku100year.hatenablog.com

4月の「判決」の記事は、夫婦別姓で婚姻届けが受理されないのは、法の下の平等に反するという訴えで、判決は「婚姻は有効に成立しているけど、婚姻届けは受理しない」という矛盾はあるが、法律(民法)に従いなさいという内容やった。


これに対して今回のは「法律自体が違憲じゃないの?」という裁判やった。


憲法98条
この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅(しょうちょく)及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない


だからもし「違憲」だと判断されていれば、法律をひっくり返せた。
けどそうはならなかった。


今回の内容は、夫婦別姓を認めないのは「違憲」だと訴えたけど、判決は5年前同様「合憲」


・・・・・・・


3面 社説 夫婦同姓合憲
自民党内に「別姓は家族の一体感を損ねる」といった反対論が根強く、国会への提出は見送られた経緯がある。


だから「選択制」にしようって話やのに・・・。
したくない人はしなけりゃいい。
夫婦が二人とも「別姓がいい」と言っているのは「一体感」にならないのか。


・・・・・・・


4面
中曽根弘文会長は「子に与える影響や社会的混乱などの観点から、社会の分断やイデオロギー的な対立に陥らないよう留意し、議論を行う」とのコメントを出した。


子供とは話し合いが必要になる時がくるやろう。
お父さんと一緒がいい、お母さんと一緒がいい、みんな一緒がいい、他の家族と違うのは嫌だ、とかにはなりそう。
でもそれを会話で乗り越えていけると思っているから別姓を希望するんやろうし、そういう会話をした方が家族の絆は深まると思う。
子供が希望して両親が納得した時、変更できるようにしておけばいい。


社会的混乱?出るの?
社会の分断?なるの?
イデオロギー的な対立?する??


共産党穀田恵二国会対策委員長も記者会見で「一部が理屈にならない理屈で反対している。時代錯誤だ」と自民を批判した。


・・・・・・・


8面 「夫婦別姓」決定要旨
三浦守裁判官の意見
結論においては多数意見に賛同するが、夫婦別姓の選択肢を設けていないことは憲法に違反する。


これに同意。


・・・・・・・


夫婦同姓義務付け、日本のみ 国連、たびたび改正勧告

www.jiji.com

国連の女性差別撤廃委員会は、03年と09年の勧告で民法の夫婦同姓規定について「差別的だ」と批判、選択的夫婦別姓制度の導入を求めた。
<中略>
同委員会は16年、「女性が婚姻前の姓を保持できるよう法改正を」と再び勧告した。


・・・・・・・

 

結婚する予定もないのになぜこの問題が気になるのか考えた。


それは、「選択的夫婦別氏制度」に反対する理由がわからないから。
それと、法律や憲法が完璧なものではない、といういい事例だと思うから。


・・・・・・・


NHKが、自社ビルに高額なお金を使ったり社員の給料が一般的なサラリーマンと比較してかなり高額でありながら、チャンネル数を減らしたり予算や給料を減らすなどの努力をせず受信料の減額もせずに、インターネットでの配信を開始して「テレビがない」という人たちからも徴収する仕組みを作り見たくない人からまでも強制的に料金の徴収をするのは、お金が欲しいから。
これは腹は立つが理解はできる。


政治とカネの問題が無くならないのも、お金が欲しいから。
これも腹は立つが理解はできる。


しかし、「選択的夫婦別氏制度」に反対する理由はわからない。
社会的混乱・社会の分断・イデオロギー的な対立になるんやろうか?


法律や憲法は人間が自由と規律のバランスを取るために作り出した制度だと思う。
それで考えるなら「選択的夫婦別氏制度」という自由を求めることに対して、規律で押さえつけていることになる。


戸籍制度の歴史とは?いつから始まったものなのか。

ka-ju.co.jp

班田収授法(はんでんしゅうじゅほう)という法体系のもと、古代日本で人民・農地の管理と租税・徴兵の目的で戸籍制度が作られました。つまり、この時代の戸籍制度は人民の支配・管理のためだったのです。


政治家が変わらないと政治が変わらず、政治が変わらないと国民の幸福度は変わらない。
政治家が変わるためには国民が変わる必要がある。
卵が先か鶏が先か。